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週末の出来事

今日の朝は、何もかもが遅かった。
布団から出た時間も、家から出た時間も、車の流れも。
それはまあ、よくあること。いわゆる遅刻寸前のパターン。

いつもとちょっと違っていたのは、対向車線の車が、道路上の何かを避けて隅っこを走ったり、徐行したりしていたことだった。
近くの家から出勤するレガシィは、今日はもう全然その車線に出られない状態になっていた。
通勤道に、子猫とか鳥とかの轢死体が横たわっていることはたまにある。
この前は軽トラが果樹用の空コンテナを散乱させていて、プチ渋滞になった。

今回は、羽毛よりも大きい毛玉が、何個も風に舞っているのが最初に見えた。
そしてもう少し進むと、白と黒のブチ猫が寝転んで手足を動かしているのが見えた。
日溜まりの中で、横腹の痒い所を地面に擦り付けて掻いているような、無邪気な仕草に思えた。
内臓は飛び出していないが、口から出血していた。
慎重に通り過ぎて、バックミラーで見ると、もう動かなくなっていた。
猫は、すぐ傍をタイヤが何個も行き交う中、目がぐるぐる回って、訳が分からない状態のまま死んで行っただろうか。


先輩社員(38歳既婚)の使うネットワークフォルダの中に、自分の書類を入れるように言われた。
他人様のフォルダの中を見たことはほとんどない。
中には、きっちり用途別に分けられたフォルダと、1個だけ異色なテキスト書類があった。
『ガッツ伝説.txt』
コピーして開いてみると、○ちゃんねるのスレらしいものが保存してあった。
この先輩は、気の毒な程仕事を与えられている一方で、帰宅後はゲームとかネットオークションで夜を明かして寝不足、それ故に日中はピリピリしていると聞いていた。
しかし親しい後輩には、「俺は休むけどがんがって」とかいうメールを送るらしい。
そっち方面のものを保存したり使うほど関心があるとは意外だった。
仕事上で頼ってばかりの俺なんかはどんな風に見られているんだろう。
彼の心の中で、○ちゃんねる用語で蔑まれているのだとしたら、気持ち悪い。


仕事後は、朝来たのと違う道を通って帰った。

2005年10月14日 00:01 
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たとえばこんなクリスマス

家を出たのは17時過ぎ。ユーミンのラジオ番組が始まっていた。
今日は恋愛の達人みたいな人がゲストだった。
トークテーマ:「考え過ぎるとはどういうことか」
人が何か障害にぶつかった時、乗り越えようとするのが自然な感情。
でも、もしそんなことがなければ、とか、何とかリスクを避けてやり過ごせないか、とか、障害から逃げる方向で悩んでいる時、それこそが「考え過ぎ」の状態なのだという。
捉えようによっては卑怯ともいえる。
だから貴方も問題に真正面からぶつかって行く勇気を持ちなさい、なんて説教話になるのではなくて、そういえば順調に行っている時は何も考えていなかったっけ、という笑い話になったのが面白かった。


ヤ○ダ電機へ修理したミニコンポを引き取りに行った。
ムコ養子に行った弟がドテラを着て、電池コーナー付近をウロウロしているのを発見したが、声は掛けなかった。
安いうちに買っておかないと売り場から無くなってしまう、と勝手に焦って目を付けていた『ハンディバイブ』は、最後の1つになっていた。買うしかない。
定価¥5,500、店頭価格¥2,180。手持ちポイントを還元して¥1,259でゲット。
もちろんマッサージ目的ではなくエロティカルな目的で
wwwっうぇwww安いwww必殺ww兵器w


通り道ついでに100円ショップに寄り、年賀状の宛名書きに使うペンを買った。
何となしにCDコーナーを見ていたら、『癒しの美少女/監督:村西とおる』という場違いなタイトルのシリーズモノが目に付いた。
アダルトVIDEO-CDだった。20歳未満への販売禁止扱いで、1本¥210。
安ければ売れるはず、というダ○ソーの販売戦略には恐れ入った。
竹田ひろ子がジャケットで誘惑していたので買わずにはいられなかった。
後で見たら、画質はそれなりだが極悪モザイクでもなく、癒された。(アホか)


その後サンクスに行き、中華まんの新作(?)『月島もんじゃまん』を買った。
もんじゃ焼きのあのドロドロ感を見事に封じ込めている感じだった。食べてて幸せを感じた。
いつもの店員のおねーさんはバッサリ髪を切っていて、それで風邪をひいたのか声がガラガラだった。
それもまたセクシィだった。


エロ三昧のクリスマスでした、チャンチャン♪
で終わる1日にするつもりが、家の車庫内で、車のバッテリーが上がった。
一旦駐車した後、あ、後部座席からミニコンポを出すの忘れた、と思ってもう一度キーを回したらもうエンジンは掛からなくなっていた。朝一番ならともかく、走行後でも突然上がるとは思わなかった。
キリスト様の罰が当たったんだと思った。
寝ている父親を起こして、車同士でケーブルを繋いで充電してもらった。
本当に父親様さまだと思った。
電圧が復活し、すぐさまガソリンスタンドへ新しいバッテリーと交換しに行った。
¥20,000が飛んで行った。
でも、通勤途中とか疲れた平日でなくて良かったと思う。キリスト様ありがとう。
メリークリスマス!

2005年12月25日 00:13 
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インクをめぐる長い旅

来春用の年賀ネタはウチの犬を使った。
なぜか羊年のインクジェット紙年賀ハガキが大量に余っていたので、試し印刷をした。
レイアウトや色を調整して、ようやく犬年用年賀ハガキへの印刷(本番)になった。当然インクジェット紙。
ところが、文字は潰れ、線は滲み、子犬の愛らしさを出したいのに、瞳の輝きの無い不気味犬になった。
プリンターのヘッドクリーニングをしても直らないことだし、説明書通りインクの替え時なのかも、と思った。

以前「インクやコピー用紙も安い!」というチラシを出していたホームセンターに行った。
かつて別の会社で職場仲間だったおとなしい女性(タメ歳)が、男性とペアでレジをしていた。
この男につきあってくれ、と言われたら断る理由はなくて、結婚までまっしぐらなんだろうな、などと妄想した。
インクは高くても¥900位だと思っていたが、¥1,240だった。
俺の頭の中には、インクを買うならこの店か、ヤ○ダ電機の二択しかなかったので、気分転換を兼ねてヤマ○電機に向かった。

○マダ電機だからといって特別安いということはなかった。
カラーインクも黒インクもそれぞれ¥1,260、合わせて税込み¥2,520。少し胃酸が出る値段。
まぁポイント付いたし良いか、と思いながら駐車場へ。
…ところが、車のエンジンが掛からない! この前バッテリー交換したばっかりなのになんで!?
バッテリーのせいじゃないとしたら…わからない! お手上げ。
ケータイは持って来ていないから、近くのスーパーの公衆電話に向かった。
今の時代、公衆電話を使うのは犯罪者かテレクラ売春婦だけなのだろうか。周りに警戒の目で見られた。
親を呼んでも無理なのは予想が付くので、『日産ICレスキューコール』(日産カードのサービスで、車のトラブルの相談に乗ってくれる所)に電話した。車内にステッカー貼っておいて良かった。
役員的口調のオジサンがJAFを手配してくれた。15分位で駆け付けるということだった。
フリーダイヤルに掛けると、テレホンカードは減らないということをこの時初めて知った。

寒い車内で待つこと約30分。身体が冷えると本当に眠くなるんだね。
JAFの作業用車が来た(高さ制限の為駐車場内には入れない)。若そうな人がひとりだけだった。
後で知ったことだが、エンジンが掛からない時は、それなりに色々な原因が考えられるらしい。
バッテリー付近、キーの変形、燃料不足、セルモータ回りの部品の故障など。
JAFの人はあーでもない、こーでもない、と、1つ1つ見て行きながら、最後はジャッキアップして車体下に潜り込んで異常箇所を特定した。
JAFに世話になるのは初めて。どんな過酷な場所にでも出向いて行って、こんな風に手を尽くしてくれるなんて、JAFってばカッコイイと思った。
でも作業終了を待つ約1時間半のあいだは震えが止まらなかった。のび太の結婚秘話が頭をよぎった。
結局は、セルモータ(エンジンを始動させるモーター)のギアが上手く噛み合ってないということだった。
老朽化か雪か異物が原因かとかは不明。でも軽く衝撃を与えて、エンジンが掛かる状態にだけは戻すことが出来た。

今回は応急処置なので次にエンジンが掛かる保証は無いです、本当は車の販売店へ直行してちゃんと修理してもらった方が良いんですけどね、でももう休みに入っちゃってますね…とりあえず、家に帰るまではエンストしないように気を付けて下さいね……。
JAFの人はそんな恐ろしいことを教えてくれた。
帰って来てから『レスキューコール』に報告をすると、JAF作業料金¥8,100は日産カードで補償されるということだった。でも販売店は4日まで休みなので、それまでは車を動かさないように、と言われた。
なんということだ……正月休みの自由が利かなくなってしまった。

そしてようやく新しいインクをセット出来たワケだけど、印刷具合は変わらなかった。
普通紙に印刷すると問題ナシ、ということは、今年の年賀ハガキの質が悪いということか!
色々調整してみたけど、犬の瞳の輝き(数ドット)はほとんど黒く潰れて再現出来ないままだった。
疲れた。すごく。


JAF入会はこちらから

2005年12月30日 02:41 
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年始のアップダウン形式

1月1日。車の販売会社からの年賀状が届いた。3日から営業を始めるらしい。
昨年末のエンジン掛からない事件からの復帰は3日になりそうだ。

1月3日。営業担当の人に修理依頼する。電話の向こうから、いかにも正月気分なハイテンションな声が聞こえた。
久々に玄関を出ると、そこは別世界だった。
道路はもちろん、屋根の上にも1m級の雪が積もっていた。隣の家の軒下からは、殺人的な長さのツララが迫り出していた。
『Back to the future』よろしく、祈りを込めてキーを回すとエンジンは掛かり、その後もエンストすることなく隣市の車屋に着くことが出来た。
見てもらった結果はやはりセルモータの故障で(修理工場ではすぐに不具合が再現したらしい)、新品と交換するしかないから車を預けて欲しいと言われた。
但し。部品屋が休みなので取り寄せに日数が掛かる、サービスセンターが休みなので代車は出せない、この店も明後日からまた連休になる……営業の人も(面倒な客に)頭を悩ませていた。
修理に5万円程掛かる上、しばらく車が使えないとかいうのはしょうがないとして、まず、今から帰るのはどうすんべ、という話になった。俺の頭の中は既に受け身しかない白紙だった。
結局は、若手の作業員に家まで送ってもらうことになった。
40分掛けて行き、20分程話し、また40分掛けて戻って来る。
誠意を尽くしてくれる人々に、ありがたいやら申し訳ないやら虚しいやらの複雑な気分。
大きめの道路で降ろしてもらい、貰った福袋をぶら下げて家に向かう。
音も無く降り続ける雪の中で孤独を感じた。

ちなみに福袋の中身は、サランラップやティッシュ等の生活消耗品が5点。
ありがたいこってす。

1月4日。親の車を借りてコンビニに行っている間、営業の人から電話があった。
車直ったから今から持って行く、ということだった!
どういう手を使ったのか分からないが、こういう裏切りは本当に嬉しい。
早速戻って来た車を走らせ、ドラッグストアに向かう。
新春割引&新春くじ(ティッシュGET)&割引券発行のコンボで御機嫌。
ありがたいこってす。

1月6日。年末に片付かなかった仕事を絞り出すように終え、新しく貰った仕事もひと段落。
更衣室で鼻歌を歌っていたら、もの静かなおっさんに聞かれた。
恥ずかしいこってす。

2006年01月06日 07:10 
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黒の衝突

映画の上映開始時刻は16時55分。
メンズデーである月曜日(男性は¥1,000均一)にも行こうとしたが、途中で道を間違えて間に合わなかった。あまり人気が無いのか、その映画は週末になってますます上映回数が減った。
今日見逃したらチャンスは無い。俺は車を飛ばしていた。
車道と歩道の間に雪が積まれていて道幅は狭くなっている。
でも路面は乾燥しているからスピードは出し易い。
俺の前を走っていた黒いパルサーも次々と車線変更していて、何やら急いでいるのが解る。

左側の雪の陰から黒い猫が飛び出して、車道をダッシュで横断し始めた。
渡り慣れているのだろうか。俺は「あっぶねぇなー」と呟いた。
ところが。
黒い猫の進路に黒いパルサーが突入した。
黒い猫は黒いパルサーの後部に激突して、少しタイヤに巻き込まれ、50センチ位跳ね飛んだ。
激しい動きのわりに、何も音は聞こえなかった。
猫は出血もしていなければ、内臓も飛び出していない。
でも動かなくなっていた。

俺は倒れた猫を踏まないように通過するのがやっとだった。
事故死した動物に対して可哀想という気持ちを持つと、霊が取り憑くから止めた方が良いと言われている。
死んだのかどうか解らないけど、可哀想というか、嘆かわしく痛ましいと思った。
ほんの一瞬の差だけで、轢かれなくても良かった状況なんじゃないか。
そして俺がもっと残酷な事故を起こしていた可能性もある。

黒いパルサーの男は、猫がぶつかってもブレーキを踏みもしなかった。
そのまま速度を落とさず、その先の信号で強引に左折して消えて行った。
俺にはモヤモヤした気持ちが残った。

2006年01月29日 06:21 
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OH! マイ・トラブル

あれは1月12日、会社の駐車場でのことだ。
俺の前を走っていた黒い車が止まり、バックで駐車スペースに入れようとしていた。後続車が並んでいる為、俺は身動きが取れない。黒い車は何度も切り替えした後、ようやく駐車完了かと思ったその時……俺の車にぶつかった。大きな音がして、黒い車の横側がベッコリへこんでいるのが見えた。「何なんだよ、下手クソな奴だなぁ〜」と思った。
俺の車(四駆)にはフロントガードが付いていてるから、たいした衝撃は無かった。去年スピードを出し過ぎて雪山に突っ込んだ時も、タイヤが浮いて走行不能にはなったけど、これのおかげで車体にダメージは受けなかった。
黒い車の運転手である若者は、すぐさま状態を確認するかと思いきや、くわえタバコをしたまま固まっていた。何しろ遅刻ギリギリ、自分の車を駐車して職場に向かう方が大事(雪が多いので駐車スペースの確保がひと苦労)。俺は一瞥してその場を通り過ぎた。停めてからフロントガードを確認したが、家の前の雪に擦ったのか、この時付いたのか解らない程度の傷しかなく、放っておいた。

その日の夜9時頃、派遣会社の担当者Sさん(♀)から電話が来た。
「別の派遣会社の人が今日の朝、車をぶつけられたそうなんですけど、車の特徴からMASさんじゃないかって言われているんですが、そうですか?」
ハァ?(゚Д゚)y─┛~~ 
俺の方がぶつけられたんですけど? そいつが勝手に被害者面して騒いでるって? 修理代欲しいのか? ケーサツ沙汰にするつもりならヤッてやろうじゃないの。 ( ゚д゚)、ペッ
てなことを(穏やかに)言ったら、「派遣社員同士のことですし、公にはしない方向で行きたいと思っています。向こうに確認して、何か判りましたら連絡します」と早々に切られた。
どうやら若者はろくでもないウンコだったようだ(以下ウンコと呼ぶ)。久々に憤りを憶えた。

それからしばらくは、いつもの仕事ノイローゼな日々が続いた。ハードディスクの磁気ヘッドに、傷ではなく汚れがゴソッと付くとはどういうことか。顧客を待たせながら、上司だけでなく、多くの部署を巻き込んでの調査が続いていた。
1月31日、給料明細を渡す為にSさんが来社。
Sさん:「車の件ですが、あれからどうなりました?」
俺:「ハァ?(゚Д゚)y─┛~~ いえ何も……こっちが聞きたいくらいですッ」
Sさん:「え、あ、そうなんですか。すいません、もう一回聞いてみます」
Sさんにはお世話になっていることだし、嫌いにはなりたくないが、ストレスを感じる。

2月3日、SさんからTELあり。向こうの派遣会社の事務所に行って、担当者と話して欲しいとのこと。

そして今日。ウンコが用意した修理見積もりでも見せられるのかと思ったら、担当者(以下ビチグソと呼ぶ)との事実確認に終始した。聞いてる話と違いますねー、これじゃーヤったヤらないの水掛け論だ、貴方は弁償とかよりもウンコに謝って欲しいワケですね、いやいや勝手に決めつけて申し訳ありませんでした、ほらこの通り僕が頭を下げてブリブリィ、という態度だった。
しまいには、ぶつかってその場で騒がなかった貴方達が悪いんですよ、過去のことをブリ返さないで欲しいですな、という感じになった。そりゃあ確かに、おっしゃることはごもっともだ。車の事故はすぐ通報しなきゃならない。面倒でも、時給を損してでも、細かく、正確に! 向き合って! 皆と向き合って!
しかし今は反省点を探しているのでなく、俺の言い分をウンコに伝えて欲しいということだ。そして納得が行かないのなら直接話し合うまでだ。そのことはしっかり伝えた。

Sさんはビチグソから「ウンコは反省しているんでそう伝えて下さい」なんて言われて丸め込まれることだろう。俺はビチグソの前歯とか折ってみたいナ♪
↓は色んな感情コラージュ
滋養なんてどこにあるんですかっ

2006年02月07日 00:26 
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深夜の冷や汗

地震発生時刻: 2006年10月2日 2時7分ごろ
震源地: 宮城県沖
緯度: 北緯38.5度
経度: 東経142.8度
深さ: 60km
規模: マグニチュード 5.3
震度: 1


状況: ヘッドホンを付けて大人用DVDを観賞中
影響: 地震によりヘッドホンのコネクタが抜け、音声が筒抜け
結果: 絡みのとこじゃなかったのでセーフ

2006年10月03日 01:50 
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犬のいる暮らし

10月25日夜、今年度初めてのストーブ給油。
ゴム手袋が無く、軍手を探すのも面倒臭いので、素手でやった。
給油タンクの蓋 (よごれま栓) がちゃんと閉まっていなかったのだろう。
逆さにしてストーブ本体に挿入する時、灯油が一気に飛び出した。
ストーブの内側と外側だけじゃなく、その辺一帯の床と壁も灯油まみれになった。
拭き取るのにティッシュだけでは全然足りない。新聞紙を使ったらどうか。
茶の間に行き、新聞入れに手を突っ込むと、それは犬が噛んで穴だらけになった新聞だった。(過去写真参照
まっさらな紙よりも吸収が良かろうと思って、それを使った。
結局はまだ足りなくて、天ぷら油の吸い取りシートも使った。
そんなこんなでドタバタしていたら、楽しい予感がしたのだろうか、犬が様子を見に来た。
そしてあまりの灯油臭さに胃酸が込み上げて来て 「ぐぇっぷ」 となっていた。
当然だ。人間でさえもキツイのに、犬は100万倍以上の嗅覚を持っているのだから。

ストーブは物置きと化している弟の部屋に持って行き、1日放置することにした。
ところが、換気してすっかり冷え込んだ部屋に耐えられなくなり、3時間後には復活させることにした。
点火の瞬間に大爆発、パソコンが吹き飛んだらショックだろうな、と思いながらもスイッチオン。
壁の向こう側に身を隠して、正常運転を始めたことを確認した。
教訓:いつもと違うことをする時は念を入れないとダメだね。
犬はエサの時間が来るまでグッタリしていた。


10月26日朝。シャワーを浴びたが、バスタオルが無いことに気付いた。
パンツだけ履いて、ビショ濡れの体でベランダまで走った。
犬はそれを見て大喜びし、俺の素肌に爪を立てて飛びついて来た。
俺は逃げるようにして脱衣所に戻り、犬は追って来たが、ちょうどトイレから出て来た母に邪魔されて諦めていた。

2006年10月27日 01:45 
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加害の心理 1

[3月29日(木)PM19:40分頃]
先日、フリスクとミンティアを全種類置いてあるコンビニを見つけた。
今日はそのコンビニに行って、食べたことのないやつと、あったかい缶コーヒーと、ボトル入りのコーヒーを買って帰ることにしていた。
2時間の残業を終え、駐車場から車道に出ると、ノロノロした車が走っていた。
追い抜きたい所だが、同僚だったらまずいと思い、渋々後を付いて行った。
自宅方向へ向かうルートは俺と同じで、余計にフラストレーションが溜まったが、右折用車線に入ってようやく後ろから離れることが出来た。


その運転手の顔を見、同僚じゃなかったのかと思い、再び顔を正面に向けると、信号はちょうど赤から青に変わった。
コンビニまで信号はあと2つ。1つ目の信号まで続く商店街を突き抜けるのが好きだ。
ハンドルを切り、景色が変わったと思った瞬間、前方に2つの人影が見えた。異界に迷い込んだような気がした。
次の瞬間、サッカーのゴールポストに思い切りシュートしたような音がして、人影は声を上げた。
轢いてしまった。
男性が車の窓を叩き、「 何やってんだ! 見てみろ! 」と怒鳴った。
横断歩道の真ん中で停車し、外に出ると、車の前方で女性がうずくまっているのが見えた。
女性は「 痛い痛い 」と言いながら鼻血をポタポタ垂らしていた。


「 大丈夫ですか! 」
と聞くと、男性は
「 大丈夫なワケないだろ! どうしてくれんだよ! 救急車か警察か…どうにか、早く呼んでくれ! 」
と言った。
俺は携帯を持っていなかった。携帯が無ければ公衆電話を探すしかないと思った。
「 今呼んで来ますんで! 」
と言って車に乗り、商店街を見回しながら現場から離れて行った。
近くに交番があったが、パトロール中で留守。そのまた近くに公衆電話があったので119番に掛けた。
手が震えてボタンを上手く押せず、繋がっても自分からは上手く説明出来なかった。
別の人からも通報があったんだけど、場所からいって同じ所じゃないですか、と聞かれ、そうです早くお願いしますと答えた。


約5分後、再び現場に戻ると、2人は横断歩道から移動し、歩行者用信号の下にいた。
女性は寝かされていて、男性はどこが痛いのかを聞いていた。女性の靴は脱げていた。
通報してくれたのは音に気付いた近所の人で、この2人とは知り合いらしい。吹き飛んだ男性の眼鏡を探していた。
それから次第に野次馬が集まって来た。
全面的に俺が悪い。歩行者を全く確認していなかった。確認しなければならないのを忘れていた。
それは事実だけど、今はただ、警察か救急車を待って任せるしかないのだと思った。
感情が顔に集まって来るのを抑えながら、俺は黙って見ていた。視界は広いものの、耳が遠くなるようなヘンに醒めた感覚だった。
野次馬達は、心配するというより、何故こうなったのかを話し合っていた。
2人は夫婦で、旦那さんは最近脳硬塞の手術を受けたばかり。リハビリの為に一緒にウォーキングを始めたのだという。そこに俺がぶつかった。
「 退院してまた入院かー 」と誰かが笑っていた。



*この記事はカテゴリーを便宜上「 プチ事件・トラブル 」にしていますが、事態は深刻に受け止めています。
公開するのは自己満足に過ぎませんが、あってはならない体験談として最後まで読んで頂ければ幸いです。

2007年03月30日 23:35 
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加害の心理 2

[3月29日(木)PM19:55分頃]
商店街の向こうから救急車が来た。サイレンの音は地面から響いて来るように大きく感じた。
野次馬の人がここだここだと手を振って知らせてくれた。
通報してくれたAさんは、警察がまだ来ていないから改めて呼んで欲しいと救急隊員の人に告げた。
奥さんは意識はハッキリしていて、さっきまでAさんの携帯で誰かと話していたけど、痛くて起き上がれない状態だという。
旦那さんは少し痛みはあるものの、その場に残ることも可能だと言っていた。
救急車の後ろからストレッチャーが出され、奥さんを載せ、エアポンプで体を固定し、上昇して収容されるまでを見た。こういう仕組みだったのかと野次馬達は唸り声を上げた。
旦那さんは迷っていたけど、念の為にと一緒に救急車に乗り込んだ。
救急隊員の人は険しい顔で「 運転してたのは誰? 」と聞き、「 はい私です 」と手を上げると、
「 どういうことだか分かってんのか、警察でちゃんと言えよ! 」と大きい声で言った。


サイレンの音を聞き付けて、野次馬は20人程に増えた。
やって来る人やって来る人に「 誰がやったの? 」と聞かれ、その都度「 はい私です 」と手を上げて、顔を記憶された。風呂には3日程入っていないし、髭も剃っていないから、今夜こそと思っていたけど、その不潔さは加害者らしさを演出する形になってしまった。
割烹着を着たおじさんは、こういうことには慣れているのか、「 免許証と車検証を準備しとけよ 」と教えてくれた。さらに、車の窓から身を乗り出して見ていたヤンキーを追い払ってくれた。
この時点で俺はまだ、自分を追い詰める気持ちにはなれなかった。ひたすら謝って刑罰を受けるしかない、今後は運転に気を付けるしかないのだと思った。
罪悪感というのは、悪いと分かっていながら計画的にやる人が持つもので、自分はそれに当てはまらないと思っていた。
立場上、車の中に戻るのは良くないと思って立っていたが、空腹と寒さを感じて苛立った。早く警察に連れて行かれたいと思った。


多くの人は俺から距離を置いてコソコソ話していたが、自転車でやって来たお爺さんは、俺が犯人と分かるや否や、俺の腕を掴んでなじった。
平和を乱すんじゃねぇよ、何もしてない人に危害を加えんなよ、悪さしやがって、そんな風に怒る人もいるんだなと思った。
寝巻きを着たおじさんはそれを見て、「 どっちが加害者なんだかねぇ 」と言った。本心ではなくても嬉しく思った。
眼鏡を掛けたおばさんは、俺にゲーム感覚があって、見えていたはずなのにワザと轢いたと言いふらしていた。
俺はそれを許せなかった。部外者だからといって、本人の目の前で嘘まで広めようとするのは性悪以外の何ものでもないと思ったからだ。そういうのは本当に嫌い。
俺は「 うるせぇな! 」と言った。


そうして約1時間が過ぎ、ようやく警察の事故処理車が来た。
さっきまで他の事故の取り調べをしていたらしい。
警察の人はまず、
「 どこ見て運転してたんだ! 何考えてんだ! 横断歩道は歩行者の聖域なんだぞ! 車は聖域を渡らせてもらってんだぞ。それ分かってんのか!? 」
と怒鳴った。
そして免許証と車検証の提示を求められ、車検証は、保険の切替え手続きの時に取り出したままで車に入れてないです、と答えると更に怒鳴られた。
車検証は車に入れておくと便利だとは思っていたけど、携行義務があるとは知らなかった。
職場の住所や電話番号を聞かれても、覚えていないから答えられなかった。
加害者予備軍に居ただらしない人間がとうとう事故を起こした、ということになる。
全くその通りで、いつも遅刻ギリギリ、朝起きて寝ボケ状態で運転したりする生活は危ないなぁと思っていた所だった。
これは偶然じゃない、起こるべくして起きた事故。
それから警察署で取り調べを受けて、留置所に入れられるのかと思っていたが、違っていた。

2007年03月31日 23:59 
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