MASログ

MASログTOPへ
ようこそ四十路ランドへ!

警備の仕事を振り返って 2

◆警察との接触
警察官と言えば、いかつい人ばかりだと思っていたが、相談し易い雰囲気の人もいたし、どう見ても図書委員な女性刑事もいて、様々だと思った。
顔だけで言うと、刑事課長や留置課長より交通課長の目付きが一番怖かった。

車のシートベルトを付けない人も、自転車の鍵を掛けない人も、他人に迷惑は掛けていないハズだ、なぜ注意されなきゃならないのか、と何度も思った。
しかし現時点で他人に迷惑を掛けているかどうかは問題ではなく、注意された本人を含む全住民の平和と安全を守る為に、危険の芽はどんなに小さくても摘もうとするのが警察のスタンスなのではないかと思った。

ちなみに駐輪場で毎日、自転車の施錠チェックをして、鍵の掛かってない自転車には警告ステッカーを貼っていたが、常習者には効き目がなかった。いつも同じ人が掛けてない。
その傾向を当てはめてみると、車のシートベルト違反で捕まる人は運が悪いのではなく、普段から付け忘れることの多い、危険予防意識の低い人が多そうだから、捕まえて減点する価値はあるのではないかと思った。

警部クラスの人(50歳代?)でも1週間に1回くらい当直勤務(24時間勤務)があって、眠くても地元警察を代表して事件・事故の対応をしなければならないのは大変そうだった。
住民に対して間違った対応や発言、曖昧な態度は出来ない。でも逆に六法全書に書いてある通りにしさえすれば良いのだから、すごくシンプルに自信が持てる世界かもしれないと思った。

他人との接触が苦手な俺でも、通行人に挨拶すること位は出来た。
六法全書を知らなくても、「オハヨウゴザイマス」ならハッキリ言えるし、通行人も応えてくれた。
そうやって挨拶以外で自信を持って言える言葉を増やして、次の転職に備えたいと思った。
ちなみに挨拶の言葉は、10m離れていても相手に届くことが分かった。



◆地元民との交流
ボランティアで防犯活動をしている人達とよく話をした。
善意でやっているけど、当番を決められてしまうと気が休まらなくて困る、なんていう意見も聞いた。
元警官の80歳のお爺さんは、殺人事件や洞爺丸沈没事故にも関わったことのある、生きる事件簿みたいな人だった。
1日で3回首吊り死体を降ろしたことあるけど、首吊りなんて綺麗なもんだ、一番酷いのは温泉で死んだ人だ。泥酔したまま入って死んじゃったんだろうかねぇ、茹で上がって真っ白になって体ブクブクに膨れて、お湯は脂まみれになってて‥‥あーありゃ酷いもんだ。
旅館とかホテルだと誰も来なくなるからって、新聞には載せないでってお願いするんだ。
でも時々あることなんだ、と聞かされた。
世の中では、自分が知っているより遥かに沢山の変死体が出ていて、自分が意識するより沢山の浮遊霊が漂っているのだとしたら、気持ち悪いね。


◆ビジネスチャンス
自転車用のワイヤーロックはどれも似たような色や形だから、無駄に装飾してあるやつを販売すれば売れるかも、と思った。花柄とか蛇型とか美少女キャラを使うとか。
警察の人達は平日は仕出し弁当、休日はラーメンの出前を取って食べているのをよく見た。警察署の近くに出前可能な定食屋を出せばきっと儲かると思った。
長靴の底の模様もどれも似たようなものだけど、雪の上を歩いたら獣の足跡が付くようになったら面白いだろうな。猫の肉球バージョンとか熊の手バージョンとか。


◆まとめ
振り返ってみると、もうやりたくないが、この仕事は実りが多かったように思う。
上手く人に伝えないと、単に職歴を汚しただけに見られそうだ。
短期バイトも合わせると、二十歳から数えて、これが14個目の仕事だった。

下はありし日の駐輪場。一日中こんなのを見張ってた。
雪の駐輪場写真1雪の駐輪場写真2

2010年02月03日 23:55 
日記 (日記 vol.3) | comments(2) |

 
自分警備員の仕事してます。このブログでMASさんの日常に確かにそうだよな〜なんて共感してます。MASさんのされていたのは雑踏警備ですね。警備員の国家試験は受けないんですか?
| ラディッシュ | 2010/02/05 06:00|

ラディッシュさん、コメントありがとうございます。
現役の警備員の方から共感してもらえてマジ嬉しいです。
国家資格があることはすっかり忘れていました。f(^-^;
俺がやっていたのはそう、雑踏警備(2号業務)ですが、特殊な方ですよねー?
日陰に入ったりトイレに行ったりが自由に出来たのでまだ耐えれたのですが、普通の交通誘導とかはキツ過ぎると思いました。
慣れるとそれほどでもないですか?
| MAS | 2010/02/07 01:45|


 
※非公開






瑞雪の  「『平和』を軽々に口にする無礼」
表題の言葉は、国際情報誌サピオの新春特大号(1/27号)の年頭エッセイの曾野綾子さんの「お子さまの時代」という名文の見出しの一部です。興味があったので、それを引用します。
| ガラス瓶に手紙を入れて | 2010/02/04 10:04 AM |
【前後の記事へ】
<< 警備の仕事を振り返って 1 | HOME | WEB制作会社に潜入 >>

spacer