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ようこそ四十路ランドへ!

キョロキョロすんな!

NHKの単発番組「 解体新SHOW 」を見た。
覚えたことを書き残してみよう。

◆女性にはフェロモンを嗅ぎ取る能力があるが、男性には無い。
◆フェロモンは近くにいないと感じ取れない。
◆自分とかけ離れた遺伝子を持つ男性のフェロモンを好む傾向がある。
(故に同類系や近親者の匂いは特に臭く感じる)
◆女子寮ではフェロモンの作用によって、月経の周期が揃うという事象が見られた。

◆激しく泣くと、ひと晩寝たのと同じ位のリラックス効果を得られる。
◆1週間に1回泣くと良いストレス解消になる。
(ちなみに俺は今日、「 ごくせん 」の再放送でうっすら泣いた)
◆演技で泣くと脳が混乱するので良くない。

◆野生の動物には白目が無い(茶色もしくは褐色)。
それは視線で行動を読まれないようにする為。
逆にヒトは、集団生活での微妙なコミュニケーションが必要な為、白目が発達した。
なんで犬って、まん丸黒目なんだろう、と長らく思っていたが、これで謎が解けた!


12月3日(日)は16時から「 NHKミニミニ映像大賞 」の放送ですぜ。
テーマはコミュニケーション。
http://www.nhk.or.jp/minimini/

2006年12月02日 23:58 
娯楽 (映画・テレビ・DVD) | comments(6) |

巨大ゆず

巨大ゆず写真1

巨大ゆず写真2

ウチの人がお土産で貰って来たもの。
直径約17cm、比較の為に新聞紙を配置。
(どうでも良いが、昨日のコボちゃんには心が暖まった)
これを風呂に入れられたらどうしよう、と思っていたが、皮を削って湯豆腐の付け汁に入れられた。
うまか〜。

ウチの人には、初雪が少し積もったから、早くスタッドレスタイヤに替えないと事故を起こして手足が無くなるぞ、と脅された。

2006年12月03日 20:06 
日記 (写真・イラスト付き日記 vol.1) | comments(2) |

完済の日

今日は素晴らしい日!
20代のうちに溜め込んだ、ローン払いとクレジット返済が全て片付いた。
これで利息や返済日のある生活から解放された。



20代後半は本当に鬱になっていた。
仕事を辞めて無職になっても当然、車のローンや保険の支払いは残っていて、足りない分を借金したら数十万に膨れ上がった。

20代前半に撮り溜めた映像(友達のいる風景やインタビュー)を作品としてまとめ上げたい、というのを人生最大の目標にしていたけど、気持ちが向けられなくなっていた。
ガッツリ働いてもコツコツ働いても、毎月の請求書は確実に送られて来る、完済までそれは続く。
事故に遭ったり病気になったら返せなくなってしまう、それでも利息は付き続ける。

本格的に映像の道へ進みたい、その為には資金が必要、でも仕事人間にはなりたくない。
金が欲しい、夢を叶えたい、でも疲れて寝るだけの毎日なんか送りたくない。
ひとり重圧。それが俺にとっての真剣な現実だった。



もういいよ、まずはちゃんと働こうと腹を括って入った会社は、ウンコ会社だった。
経営者は詐欺の前科がある人で、保釈金を借金して作っていた。
そしてこの会社を立ち上げる為にまた借金し、従業員やその恋人までも消費者金融に向かわせたりして、自転車操業していた。

一緒に頑張ろうと資金提供した役員は自己破産に陥り、そんな噂を聞いた社員は次々辞め、また泥沼化。
毎日誰かが入社し、誰かが辞め、取り立て屋が社内の備品を持って行く。設備が壊れても修理代が無い。
辞めずに残っているのは、主婦あがりで職に困っている女性や、ペットの餌代だけ貰えれば良いというパートの老人達。

当然給料なんか1ヶ月以上先送りになっているし、貰ったとしても明細は無い。
先に辞めた人達は、まだ貰っていない給料を取り立てに来て、訴訟の為の証拠集めをしている。
経営者はさすが詐欺師で、相手が諦めるように交渉日時を何度も引き延ばしし、従業員には順調だ、などと伝えるのだった。

業務は製造では成り立たなくなって、観光客相手のテキ屋をすることになった。
俺は食材やガスボンベを運んだりしているうちに腰を痛め、それを機に辞めた。
そして今度は金の取り立てをする立場になった。

行く度に、今度、また今度などと言われるので、最後には巾着に包丁を入れて持って行った。
そういうのには敏感なのか、経営者は憎まれ口を叩きながら財布から金を寄越した。
労働基準監督所はそれまでテキトーな電話確認しかしていなかったが、後日ようやく告発の為に動いてくれた。

世の中には全く懲りない悪人がいること、タダ働きは虚しいこと、素人が裁判を起こすのは難しいことなどを学んだ。
その会社は現在、差し押さえされて人はいない。



この会社との一件と腰痛で、俺はすっかり働く自信を無くした。
腰は良くなっても長時間作業は不安、経営者にハゲハゲ言われ続けて来てすっかり対人不安。(なんで毎日皆の前で言われなくてはならないのか)
人と一緒に働くという恐ろしいことを、なんでわざわざ探してやらなければならないのか。
なんであんな大変なことをまた始めなきゃいけないのか。

短期間の派遣で働き始めたけど、嘘や悪意を感じると嫌になってすぐに辞めた。
そんなこんなで引き蘢り生活は10ヶ月になり(人生トータルでは3年位)、借金は元金だけで150万以上になった。

クレジットカードのキャッシング限度額を引き出して、それをそのまま消費者金融のATMに返済、なんてことをしていたら罪悪感が募った。安心出来なくなった。
もっと深刻な事情がある人とは比べ物にならないけど、ちょっとした物が買えない、修理や治療が出来ない、なんて状態が続くとますます慎重になった。



請求額は20万とか30万とか十万単位になり、もうダメだ、返済の為に働くしかない、と思ったのが28歳の時。
2年で完済し、3年目で貯蓄する予定を立てた。
どう考えても自分に向いてない職種だが、すがりつくしかなかった。それが現在の就業先。

返済のメドが付き始めて、ちょっとだけ贅沢出来るようになったのは今年に入ってから。
結局今日まで2年半掛かり、残りの期間で次にしたいこと(資格取得の為の資金づくり)をする余裕が出来るかどうか。難しそうだけど。

とりあえず、人として最低限のことはしたつもり。辛かったなぁ。
もうキレイな体なんだから何をするのも自由。
ぶつかったらすぐキレてやろうか、なんて思う自分がいる。

わくわく三十路ライフ! わくわく三十路ライフ!

2006年12月05日 23:27 
日記 (日記 vol.1) | comments(5) |

どっちもどっち

ウィークリーまぐまぐ[総合版](メルマガ)
◆読者投稿:出来事2006◆より

車の運転中に交差点で、右から車が来ていたのに気づかず強引に右折してしまった私。
迷惑をかけてしまったその車の運転手の男性は、すれ違いざま私を指鉄砲で「バン☆」と打った。
彼と結婚したいと思った。  
HN:しずちゃん


一瞬、粋な男だなと思った自分が恥ずかしい。

2006年12月07日 23:20 
日記 (日記 vol.1) | comments(2) |

タイ人との別れ

タイのおみやげタイからの研修生サガットさん(仮名)は、半年の研修期間が終わり、故郷に帰ることになった。

最後の日はパワーポイントを使って、これまでの成果やタイ工場の問題点などを日本語で発表してくれた。

半年の間で仕事面はもちろんのこと、日本語は読み書き話しがだいたい出来るようになり、いくらか漢字も使えるようになったのだからすごい。
これで4ヶ国語目をかじったことになるという。


毎朝ちゃんと「 おはようございます 」と挨拶してくれ、からかいにもめげずに朝礼スピーチを続けてくれた彼は、俺にとって頼もしい存在だった。

別れ際には絵葉書に何かメッセージを添えて贈ろうか、なんて思っていたけど、100円ショップでケバケバしいのを見ていたら面倒臭くなって止めた俺。
本当サイテーだと思った。


サガットさんは逆に、タイのお土産のキーホルダーを課の皆に配っていた。
捨てたらバチが当たりそうだ 、と誰かが言っていた通り、神秘的で重厚なシロモノだった。(左の写真。金属性)

サガットさんは俺の前に来て、「 オーMASさん、ありがとうございました 」と言って渡してくれた。
お別れの時に贈り物を貰うってジンと来ちゃうね。すごく寂しくなった。

ウンコ上司は、「 せっかく教えたんだから会社辞めるなよ、俺が言いたいのはそれだけだ 」といつもの調子で締めた。

海外支社では日本流の勤務体勢を強いると社員の定着率が悪くなり、1年で総入れ替えの状態になるらしい。
一部の人は今後もサガットさんとの業務連絡を続けるらしいけど、確かに、いきなり辞めたらショックだろうな。

どうでも良いが、俺はこのお土産で、年賀状のデザインが閃いた。

後日、サガットさんは無事帰還し、彼女との仲も無事だったと報告を受けた。
めでたしめでたし。


さて、別の課に来たタイ人研修生、ガオグライさん(仮名、既婚)が小旅行に行った時に撮った写真を入手したので、御紹介致しましょう。
*問題があれば削除します
生足女子高生
【日本の田舎道とケータイを持つ女子高生】
ほのぼのというより、エロス。

自主制作映画の撮影風景
【スケボーに乗りながらカメラを回す男】
何か作品を撮っているんだろうか。田舎じゃ滅多に見られない光景だ。
撮られた映像はきっと、低い視点を這うように移動するんだぜ。
写真はピンボケしちゃってるけど、かっちょえェ〜!
出来上がった作品はそのうち世に出るかもね。

不自然な構図
【見よ、この不自然な構図】
高解像度で撮った写真は、後でズームしまくりですなー。

凶暴なるエロス
【被写体に牙を剥くタイ人】
もはや遠慮無し。撮られた本人は多分気付いてる。

冬の海と夕焼け
【ぼくらやっぱり地球人】
海のずっと向こうは故郷だね。どこに居ても日は昇り、また沈む。
帰りたい? それともここで見届けタイ?

2006年12月11日 23:59 
日記 (写真・イラスト付き日記 vol.1) | comments(2) |

独身貴族の師走

◆12/11(月)
薬用GUM デンタルリンス歯が痛い、1日中痛い。
先週の土曜日に新しい銀歯を入れ、新年からは別の箇所の治療を始める予定だが、そのどちらでもない歯が痛い。
昨日は「 殺菌・毒素除去 」効果に期待しつつ「 GUMデンタルリンス 」を何度か使ったら痛みが和らいだけど、今日は治まらない。
寝ても痛みで起こされてしまう。


◆12/12(火)
俺にとって禁断の「 バファリン 」を投入。(胃が負ける)
歯痛の2割位をかすめ取ってくれたが、仕事に集中出来ない。
帰って来てからドラッグストアに向かい、液体カプセルで速効性があるという鎮痛薬「 サトウ製薬リングルアイビー 」を買う。
1日3回服用、12個入りで924円。俺にとってはハイドラッグだ。
飲んで約20分後には痛みが消え、感動した!
親には絶対風邪だと言われ、「 ウエルシア葛根湯液 」を貰う。念の為に飲んでみる。
夜、ブログのテンプレートをいじっていたら、パソコンのモニター奥から破裂音がして画面が消えた。
ブラウン管の縮爆というものらしい。
どうやら今日で8年の寿命を全うしたようで、以降は電源を入れても切っても反応しなくなった。
大いに焦った。


◆12/13(水)
MITSUBISHI Diamondcrysta 19インチ 液晶ディスプレイ RDT194LM ホワイト寝不足が続いて抵抗力が弱まると歯痛が起こることがあったが、今回はどうだったんだろう。
朝薬を飲んだら夕方になっても平気で、歯医者に飛び込まなくても良さそうなので、電器屋を回った。
ネット上では、液晶モニターはAcerという海外製のが評判が良いみたいだけど、品質の持続やMacとの接続に不安があったので国産メーカーのを選ぶことにした。
そして買ったのは「 MITSUBISHI Diamondcrysta 19インチ RDT194LM ホワイト 」26,999円。
自宅での液晶導入はやはり感動的だったが、眩しくてなかなか慣れない。
少し落ち着いてから某ちゃんに電話を掛ける。
人間とこんなに長く話すのは久しぶりだった。


◆12/14(木)
痛みや故障に即物的な対応をしながら、寝不足を続けている俺。今週は1日4時間も寝ていない。
仕事中はウトウトどころか完全に意識を失うこともしばしば。
しゃがんで作業しながら寝ていた時には本当にバカ野郎だと思った。
帰って来て横になったら翌朝になっていた。


◆12/15(金)
BOF-H19S 液晶保護フィルム 反射低減タイプ 19インチ俺はモニター類に反射防止フィルターを取り付けないと気が済まないタイプ。
余計な光の反射で目が疲れるのは御免被りたい。
ヤマダ電機で「 BUFFALO 液晶保護フィルム 反射低減タイプ 」を買って来た。3,360円
シリコン膜の自己吸着で装着は簡単とのことだが、気泡入りまくりでダメだった。
モニターはまだまだ眩しくて、参ったぞ、困ったぞ。


◆12/16(土)
私の頭の中の消しゴム朝4時に寝て、夜7時に起きる。
日中は家に親戚が来ていたらしく、残り物の巻寿司を食べる。
タイトルをパクっておきながら、「 私の頭の中の消しゴム 」を初めて見た。
感想は色々とある。ファミマとか細い缶コーラとかもなんかイイ。
作品では遺伝性のものだったが、ジャンクフード世代の若年性障害はこれから身近になって来るのだと思う。


◆12/17(日)の予定
年末調整の書類を出す。[緊急]
スタッドレスタイヤに履き替える。[至急]
床屋に行く。[重要]
年賀状の準備、部屋掃除。[未定]

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2006年12月16日 23:44 
日記 (日記 vol.1) | comments(5) |

ギリギリの人

OS NOT FOUND久しぶりに仕事中にキレられた。
安易な作業ミスとか、報告忘れとかではなかったのだから逆に驚いた。
事情はこう。
残業中、俺は珍しい故障品に出会い、その対処法をAさんに聞いた。
Aさんはその対処法を知っていたが、念の為に、詳しい人に確認を取った方が良いと言った。
そうだ、さっきBさんを見かけたよ、と言われて探し回ることになり、別の作業場に居るのを見つけた。
そしてBさんに改めて対処してもらった。
これでまあ、作業上は一件落着だったんだけど。

Bさんは、俺がAさんに頼ったのが気に食わなかったらしい。
「 なんでオレを無視するんだよ、オレはそういうのが一番嫌いなんだよ! 」
とブチ切れ。そして
「 皆プライド持ってやってんだからな。お前が正社員だったら容赦してねぇぞ。あーあ、会社面白くねぇな 」
と畳み掛けて来た。
この人(39歳)はいつもこんな具合。
オレじゃなくても皆が教えてくれる、忙しい忙しいと言うくせに、ちょっとスレ違うと屈辱を感じて逆上するのだ。
なんで無視したことになっちゃうんだよ、
どんだけ高いプライドなんだよ、
なんで会社生活にまで広がって行くんだよ、
どうなってんだよ、面倒臭ぇな。

ブツブツ言い続けるBには日頃の対人不満が溜まっているのを感じた。
そういうのが積み重なって「 どいつもこいつもオレを馬鹿にしやがって! 」という気分になるのだろう。

俺は言うことだけ言って、後はシカトしていた。
その後、頭の中には宇多田ヒカルの「 ぼくはくま 」が流れていた。

2006年12月21日 23:10 
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冬のシンクロ

先週は月曜から木曜まで、課内の2人が同時に休んだ。
2人共、下痢・腹痛・嘔吐の症状があり、ノロウイルスか?と疑われた。
月曜は仕事どころじゃなく、
火曜に医者に行ったら感染性胃腸炎だけど、ノロと特定は出来ないと言われ、
水・木曜は安静にして金曜復帰。
2人共同じ期間を同じように苦しみ、同じように申し訳なく思っていたのだから面白い現象だと思った。
焦ったのは健康な皆。
復帰した本人達は良くても、ガッツリ休んでもらわないと、感染する可能性を捨て切れないのだ。
(職場の防塵室は空気を循環させているから、バイオハザード状態になりかねない)
もし発症しても、寝て耐えるだけならまだ良い。
ゲロゲロブリブリで悶えるのはさぞかし辛いことだろうと思う。

仕事の量はそこそこでも、寒さやら体調不良やら息尽きる人の不幸やらも同時にやって来る。
大人しくしていても、皺寄せ合って落ち着かない。
これが師走なんだな、と改めて思った。

さて俺の方は、髪を切った翌日に雪が降り、おまけに事務所のレイアウト変更まで重なって、とにかく寒い!
安眠するのがこんなに難しいとは忘れていた。
今日は自分の部屋で暖かく過ごす為の物をあちこち見て回った。
ホームセンター、ジャスコ、無印良品、ユニクロ、インテリアの店。
お洒落をしてクリスマスデートに励む若者達を見て微笑ましい気持ちになった。
太もも祭り開催中である。

皆平和であってくれ。
俺の平和を壊さないでくれ。

2006年12月24日 23:23 
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いつも小さな贈り物

ウチの母は「 ネプリーグ 」が好きだ。
IQではなく、単純に知識を問われるのが面白いのかもしれない。

今日はファイブリーグのコーナーで ”次の単語を英語にしなさい”という問題が出た。
【海、川、湖、山、丘】

母「うーんと、2つしか分からないな
  海……seaだべ?
  山は……sunで、
  川は……なんだっけ??」


ちょっと待て、富士山のサンは英語だとでも言うのか?
などと思いながら、僕はカツカレーをモサモサと食べました。
ふきつな酸味が香辛料で隠されているような残り物カレーを食べるのはやや勇気がいりました。
でも今はまだ平気です。

2006年12月25日 23:53 
日記 (日記 vol.1) | comments(3) |

ララバイSINGER

今年の紅白歌合戦で最も聞きたいのはTOKIOの「 宙船(そらふね) 」だ。
この曲は今年の俺的ベスト10に入っている。

しかしTOKIOは、作詞作曲した中島みゆき本人が歌うのを聞いたことがなかったという。(中島さんがあえてデモテープを他人に委ねた為)
Mステのアルバムチャート紹介時に、初めて聞いた長瀬君がエラく感動していたのを見て、是非とも借りたいと思った。

ララバイSINGER
タイトル: ララバイSINGER
歌手: 中島みゆき
1952年生まれ、1975年「 アザミ嬢のララバイ 」でデビュー。

1975年といえば俺の生まれた年だ。俺はこれまで、浸ったり遠ざけたりしながら中島さんの曲を聞いて来た。(初恋の人が同窓会の時のカラオケで、「 悪女 」を歌っていて複雑な気分になったりもした)

中島さんは31年の間にたくさんの曲を作り、たくさんの人を喜ばせ、縁談を諦め汗 近年は自分の仕事はララバイ(子守唄)シンガーと思うようになったのだという。
そしてこのアルバムで原点に還った。
なかなか興味深いではないか。

《 収録曲 》
1. 桜らららら
2. ただ・愛のためにだけ 【岩崎宏美への提供曲】
3. 宙船(そらふね) 【TOKIOへの提供曲/2006年の日本レコード大賞作詞賞】
4. あのさよならにさよならを 【華原朋美への提供曲】
5. Clavis-鍵- 【工藤静香への提供曲】
6. 水
7. あなたでなければ
8. 五月の陽ざし
9. とろ
10. お月さまほしい
11. 重き荷を負いて
12. ララバイSINGER


軽快なアコースティックギターと高音の歌い出しで1曲目が始まる。もうこれだけでヘンな緊張感が解けた。
更にアコギは支流に分け入るように気持ち良く転調する。それが2曲目の始まりだとはさっきまで知らなかった。
初期に作った曲と新曲が1つの曲のように聞こえる。30年ひとっ走りなのだ。
俺は個人的に、この構成センスに「 ナイス・トランス賞 」を贈らせてもらいたいと思った。

さて肝心の「 宙船 」はどうだろう。
皆に期待される中島節ではあるけれど、快か不快かで言えば、俺は不快の方だった。
きっと、神経質な犬に聞かせれば同調して吠えまくると思う。
長瀬君の爽やかな声で力強い歌詞を歌うのが、やっぱり新鮮味があって良いなと思う。


「 あなたでなければ 」は歌詞にドキリとさせられた。
あなたでなければイヤなんです
あなたでなければ駄目なんです
似たような人じゃなくて 代わりの人じゃなくて
どうしてもあなたにいてほしいんです


俺はこれまで、波長が合えばそれで幸せ、なんていう恋愛しかしたことがなく、憧れの人をゲットしたことはない。(当然昔は、振られた時に中島さんの曲を聞いたもんさ)
いつか別の機会に、最高の人と最高の形で巡り合えるものだと思って来た。
でも最近、憧れの人と付き合えたら最高だろうな、いきなり告白して驚かせてみようか、などと思うようになった31歳冬。もはや愉快犯ですよ。
そんな俺にはこの曲がサイレンのように鳴り響いたのだった。


9曲目、雰囲気はガラリと変わって、ユーモラスな感じの「 とろ 」。
トロかった中島さんの少女時代のあだ名だという。
しかし呼び掛けているのはその子でも動物でもないのは明らか。
俺はいつかきっと、この曲を思い出して口ずさむだろうと思う。
韻を踏み、繰り返す。言葉ってのはそれだけでもストレス発散(神経回路の修復)の手段になるのだ。
間に合わないって気持ち あなたにはわかるかい
追いつかないって気持ち あなたにはわかるかい
変わりたいと思った 全部変わりたいと思った……(中略)…
とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる
とろ、何とかならないか 考え考え日が暮れる




このアルバムで抜群に良いと思ったのが「 重き荷を負いて 」。
そのうちシングルカットされる予感がする、笑点のテーマ曲と掛け合いしたら面白いかも、などと思うのは俺だけだろうか。
サビ部分はエンヤコラセノドッコイセ的メロディーに乗せて
がんばってから死にたいな がんばってから死にたいな
と歌っている。

誰もが心のどこかに持っている気持ちだろうし、じつは花や虫にもそういう使命感があるのではなかろうか。
子供をなだめているようで自分の決意を固めている、これがララバイの真髄なのだと思った。

ドラマやドキュメンタリー番組のBGMに使うには臭いかもしれないけど、栄養ドリンクのCMならどうだろう。
浮かない表情で、歩道橋から夕日を眺めるビジネススーツ姿の女性。
まだ営業や接待が残っているのか、就職活動がうまく行かないのか、それとも失恋の傷を抱えながらコンパに臨むのか。
自分は目標に向かって手を尽くし、叶えたのか? 
納得する結果を得られたのか? 道の途中でコケてるだけじゃないのか?
頑張ってから死にたい、それまで死んでたまるか。
よし、この1本でとりあえず頑張りんこ。なんてねー。びっくり


トータルで見て、やっぱりシンガーソングライターは尊敬しちゃうな。
歌い方に幅がある中島さんは流石だと思った。(その点B'●やZA●Dはどうなのよ)
仕事納めの今日もバタバタしてたけど、とりあえず今年分の荷が降りた。
最後の曲「 ララバイSINGER 」を歌いながら帰って来た。


参考にしたサイト:読売新聞 / 産経新聞 / AOL Entertainment

2006年12月29日 23:47 
娯楽 (音楽・読書) | comments(8) |

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