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まったり!キチクくん

まったり!キチクくん

2007年03月03日 03:33 
マンガ (衝動マンガ) | comments(0) |

ゴミコレ

資格登録催促の手紙労務管理士の資格登録期限が過ぎるとすぐに催促の手紙が届いた。
見習いたい程の美しい字で「 折角の機会 」「 締切日の延期 」「 分割納入可 」などと誘惑の言葉が書いてあるが、大量送信用の印刷ハガキなのだからますます不信感が強まった。
家族には、お金無いのか?と聞かれた。
強引な説得などしていない、貴方の為を思ってこっちが折れてやっているのですよ、と言って勧誘は今後も続きそうな気がする。
近々面倒な電話バトルが待っていそうで少し気が重い。一度講座を受けたら決着までしなきゃなんないの?


マイルドセブン空き箱コレクション「 MILD SEVEN THE BLUE COLLECTION 」というキャンペーンがあった。
マイルドセブンシリーズの箱のマークを集めて送ると、青色の液晶テレビやCDコンポ、ZIPPOライターが抽選で当たるというもの。
欲しいし、当選者数も多いので、期待して空き箱をガッツリ集めていた。締切は2月28日。
結局は応募し忘れ! 
次の休みこそ、次こそ、なんて先送りしていたら2月はあっという間に終わってしまった。
こうやってゴミは増えて行く。


日曜日は久々にハードディスクのメンテナンスをした。
俺の場合、データ類のバックアップを取って、エラーチェックをして、断片化を解消して、最適化で最速化までしないと気が済まない。そうしないと意味が無いと思う。
故に面倒臭くなって、調子が悪くなるまで放置してしまう。
この半年の間に2,170件のメールを受信し、メルマガ系の86件は未読の状態だった。
それはまあ良いんだけど、昔保存したこーいう画像こーいう画像は永久保存モノだと思うがどうか?

2007年03月05日 23:59 
日記 (写真・イラスト付き日記 vol.1) | comments(0) |

AXEでモテモテ!?

会社のロッカー用の消臭剤と目薬を買いにドラッグストアに行った。
ついでに、謎のエロCMで話題のスプレー「 AXE(アックス) 」を見て来た。

"AXEを使うと男性が魅力的になって女性にモテる" というのが商品コンセプトらしい。
怪しい匂い付きのデオドラントスプレーなのかと思っていたが、消臭効果はなく、単なる香水と思った方が良いようだった。

全5種類
★クリック: フレッシュでスパイシーなスパークリングシトラスの香り
★ディメンション: 躍動感のあるウッディグリーンシトラスの香り
★コンヴィクション: 洗練されたアロマティックウッディムスクの香り
★エッセンス: 甘くセクシーなパウダリーフローラルの香り
★キロ: 開放感のあるウォータリーグリーンシトラスの香り

小瓶のサンプルを一通り嗅いでみた結果、安っぽくはないものの、ムスク系は特に主張が強いなぁと思った。
スプレーだけに、香りの広がり方は若干まろやかかもしれない。
個人的にはキロが無難で爽やかで良さそうだと思い、手の甲に少し噴霧してみた。
結局買わなかったけど。


レジはこれまでに無い位混んでいた。
前後左右女性だらけ。
ん? 早速効果が表れたのか? もしかしてスゴイ?
まさかね。

2007年03月07日 23:59 
娯楽 (雑学・挑戦記) | comments(0) |

Bad Request

労務管理士の資格登録の催促ハガキ労務管理士の資格登録の催促の手紙がまた届いた。1週間で2通。
前回は講師の人からで、「 どうしましたか? 心配しています 」という内容だったが、今回は事務局からで、「 何を考えているんですか? 早く金を準備して登録を済ませなさい 」という語感になっている。
段々詐欺の手口に近付いている気がする。
次は「 〜にもかかわらず 」という言葉を使って、こっちが悪いことをしているように思わせて来るんだろうな。
家の人は勝手に手紙を見たあげく、俺が登録料を踏み倒して黙っているのではないかと心配している。

こんなにしつこいとは思わなかったな。大阪人が嫌いになりそうだ。
次来たら電話で対決だな。


▼後日追記▼
その後もう1通手紙が届いたけど、無視したら連絡は来なくなった。
これにて労務管理士の記録は終了します。

2007年03月11日 23:59 
日記 (日記 vol.1) | comments(0) |

ひとり製造法

二日間降り続いた雪は深夜に止み、道路を凍らせ、障害ステージを作った。
雲のない空から降り注ぐ陽の光は、白い世界に反射してキラキラ眩しい。
暖冬を春が来たのと勘違いし、早々とノーマルタイヤに履き替えた連中はスピードを出せず、後続の車を遮っている。
時差式右折信号が青に変わっても、横滑りが恐くて皆ノロノロ、曲がるのはせいぜい5台程度。
国道に出るまでの100メートルの道を進むのに15分掛かった。
ラジオは次々とプログラムを進行させている。
煙草に火を付け、窓を開けると、冷たく張り詰めた空気が入って来た。
始業までまだ20分あるが、道の途中で既に遅刻が確定していた。
急ごうとも道が詰まっているのは、逆に清々しかった。


遅刻したことは咎められなかった。
しかし帰り間際、仕事の別のことでネチネチ責められた。
以前までは、こんな状態になると悔しさが募って、後でブログに吐き出して誤魔化したりして来たが、今日の俺は違っていた。
ウンコ上司は「 オレの言ってることが何で分かんないんだよ 」と声を荒げていたが、分からないものは分からないと答え、具体的な指示を待った。

心は既に転職の準備を始めている。
借金はもう無いし、配偶者も居ない。
たいして貯まらない時給で働き続けるのは時間の無駄だと思っている。
契約書の効力は弱いことをこの前知ったばかり。
辞めたいけど辞められないという事情が無い。
「 〜なのに 」と気を煩わせるだけ損。
我慢して妥協する必要が無いのだ。


あれこれ欲張るから悩むんだよ。
臆病だから考え過ぎるんだよ。
カッコつけるから辛いんだよ。
急ぐから焦るんだよ。
達成感や充実感なんかどうでも良いじゃないか。
ひとりなんだもの。

2007年03月14日 03:01 
日記 (日記 vol.1) | comments(4) |

120yen+

ダイドーの喋る自販機で【 当たり 】が出た。
自販機で【 当たり 】が出るのは何年ぶりだろう。
「 おめでとうございます! 30秒以内にもう1本選んで下さい 」
てなことを言われて慌てた。
目的のあったかいコーヒーはもう手に入れてある。
他のダイドー商品は特別飲みたいとは思わない。
かと言ってタダを見過ごすのは勿体無い。
夜の自販機の前で軽いパニックに陥る31歳。


結局は、20秒程かけて『 エナジージム 』という栄養ドリンクを選んだ。
ローヤルゼリー、ビタミン、アミノ酸配合!
こんな時まで栄養補給を考えるなんて、俺ってばなんてセコイんだろうと思った。
でも本当は嬉しかった。

2007年03月15日 23:59 
日記 (日記 vol.1) | comments(2) |

「スーパーサイズ・ミー」の感想

スーパーサイズ・ミー原題:SUPER SIZE ME (僕を特大にしよう)
監督・制作・被験者:モーガン・スパーロック
作品データ:2004年 /アメリカ /98分
制作費:$300,000
内容:ファストフードは体に悪いものなのか。30日間マクドナルド製品を食べ続けたらどうなるか?
スパーロック監督が自らの肉体をもって、身体的・精神的な影響を記録したドキュメンタリー。

ルール1. 食事はマックの製品だけ。水も含めてマック以外の物は禁止
ルール2. 全てのメニューを必ず一度は食べる
ルール3. 1日3食残さず食べる
ルール4. 店員に勧められたら必ず“スーパーサイズ”にする
*スーパーサイズはLサイズよりも大きく、コーラは1.2リットル・ポテトは230グラムになる。この映画の発表後、マクドナルドは関係は無いとしながらも販売を中止した。



▼以下ネタバレあり▼
「 いきなり!黄金伝説 」みたいに、食事風景がひたすら続くのを想像していたが、違っていた。
テーマは現代アメリカの食生活と肥満増加への警鐘であって、消費者や専門家、教育者、食品会社に雇われる圧力団体まで、様々な人へのインタビューで多くの時間が占められていた。
(マックの会長は取材に応じず。小学1年生が一生懸命に答えるのが可愛らしかった。「頼むよ」という意味で「Let's go」を使うのを初めて知った)
編集はテンポが早くて情報量が多く、ユーモラスな説明アニメも挿入されていたりして、見る人を飽きさせない為の工夫が感じられた。小気味良い破滅のリズム。
また監督は、心臓科医・胃腸科医・内科医・管理栄養士らに協力を仰ぎ、体の変化を定期的に数字で出してもらうのだった。
ただの実験ビデオではなく、データ重視の提言作品にまでなっていることに感心した。
素晴らしいと思った。


監督は32歳、身長188cm、体重84.3kg、コレステロール値165、体脂肪率11%。
至って健康で食品アレルギーもなく、筋力は同年代の平均以上。対人関係は良好のようだ。
スタッフに「 良い奴だがイカれてる 」と言われるのは仕事柄しかたない所か。
そんな彼が30日間で、栄養士が食べて良いとする量の8年分のマック製品、砂糖13kg、脂肪5kg分を摂取し、運動を米国人の平均並み(1日2,000歩)に抑えるとどうなるか。


3日目 朝から胃の調子が悪い。気分は最悪。体の中心部あたりが変。ペニスが気持ち悪い。
4日目 かつての禁煙体験から、辛い3日間を乗り越えたことにゴキゲン。
7日目 胸に圧迫感を感じる。体臭を指摘される。
9日目 気分が滅入る。しかし食べるとまた腹が減り、もっと食べたくなる。この日で全メニューを制覇。
16日目 セックス不調(恋人が生々しく証言)。疲れ易くなる。
18日目 最悪の気分。頭痛がして、目玉の後ろがズキズキする。体に憎まれていると感じる。
21日目 胸痛発生。呼吸が苦しくなって夜中に目が覚める。暑い。動悸も激しくなった感じがする。
尿酸値上昇、高尿酸血症の状態。痛風や腎臓結石を引き起こす可能性あり。
3人の医師に中止を求められ、痛みが顎や腕に広がるようなら救急車を呼べと言われる。

結果、何とか30日をクリア。
昔のジャッキー・チェンの映画みたいに、タンカで運ばれる最悪な事態を期待 想像していたから少し拍子抜け。
体重は11kg増加、脂肪肝になり、コレステロール値65ポイント上昇、体脂肪率は18%に。
心臓病になる可能性は2倍、心不全を起こす確率も2倍になった。
気分は冴えず、疲労感があり、情緒不安定。精力大幅減衰。
見た目は妊娠腹、表情は虚ろ。
撮影後、肝機能の回復に8週間、以前の体重に戻すのに14ヶ月掛かったというのが、この実験の本当の恐ろしさを物語っているのかもしれない。
安い油に含まれるトランス脂肪酸の影響を知りたくてこのDVDを借りたのだが、医者が驚く程の肝機能低下は、悪玉コレステロール増加で肝臓に負担を掛けた結果なのだとしたら納得出来る。


注目すべきは、9日目から現れ始めた中毒症状だと思う。
食べるともっと欲しくなり、食べていないと酷い頭痛がしたという。
チーズのタンパク質に含まれるアヘン剤、糖分、カフェインといった中毒性のある(快感をもたらす)成分をセットで摂っていたからだと言われている。
マクドナルドは週1回以上の利用者をヘビーユーザーと呼ぶ。全利用者の72%はヘビーユーザーにあたる。
週3〜4回以上の利用者をスーパーヘビーユーザーと呼ぶ。全利用者の22%はスーパーヘビーユーザー。
確かに日本でも、毎食とまでは行かなくても、マック好きな人は頻繁に食べている感じがする。
露骨な症状が出なくても、時々ジャンクフードを食べたくなるのは、気分的なものではないかもしれないな。


中毒といえば、俺も似たようなことを経験した。
今の会社に入ってからしばらく、金の節約の為、毎日240円の天婦羅そば・うどんを食べていた。
油モノを続けるのは体に悪いし、服に染み付く臭いが結構キツイのも分かっているが、止めようとは思わなかった。
それどころか、美味しくて、昼はこれを食べないと気が済まないようになっていた。
安く簡単に腹が膨れることと、条件反射と、何らかの中毒成分が合わさっていた状態だったのだろうか。
1日の食事量が減ったのを仕事のストレスのせいにしながら、毎日同じ昼食を1年半位続けた。異常行為。
その後、財布に少し余裕が出来たのと、脂漏性皮膚炎が発症したのを機に400円の定食に変えた。
抵抗力低下と皮脂の質的変化。脂漏性皮膚炎の原因はそのへんにあるような気がしてならない。


31アイス関係者へのインタビューから印象に残った言葉を。
「 食べたアイスの量と心臓発作には関係が? 」
「 関係はない。心臓は疲れて止まったんだ 」
確かに、心臓が止まるまで死とは言えないな。体は生きたがっている。
希望や信仰を失ったり、苦痛が続く状態は人間的な死に等しいが、体は死ぬことを許していない。
どんなにサイテーでも辛くても、神様は死に値しないと考えている。
だから人生を諦めるな、死神の迎えが来るまでやれ。
そんな風に考えるのもアリだと思った。

コンビニ万歳最後に、最近のウチの食卓を紹介。
母が風邪で寝込んだので、父がコンビニ弁当を大量に買って来た。
独りで外食することになっても全然構わないが、もったいないから食べちゃう俺。
でもさすがに毎食続くと恐ろしくなって、なか卯に行ってしまった。

2007年03月24日 22:10 
娯楽 (映画・テレビ・DVD) | comments(2) |

「覗き」の感想

覗き原題:Summer Time
監督:パク・チェホ
出演:キム・ジヒョン /リュ・スヨン /ソン・オクスクほか
作品データ:2001年 /韓国 /104分 / R-18

内容:1980年代の光州。学生運動から逃れ、アパートの二階に身を隠すサンホはある日、下の階を覗くことの出来る小さな穴を見つける。そこからは、とある夫婦の日常が見えるのだが……。
人気グループRoo'Raのリ―ドボーカルであるキム・ジヒョンが熱演し、話題となった韓国エロス。
2001年韓国女性観客映画賞『 私たちの地獄賞(女性観客が選ぶその年最悪の国内映画) 』受賞。


屋根裏のような薄暗い部屋、そこから見える羨ましい行為――見なきゃ良いのにまた覗いてシコシコ。
覗きのドキドキ感と主人公の悶々とした気持ちがとても良く伝わって来た。
舞台が現代の都会だったら、変態性が際立って目を背けたくなるかもしれない。
しかし、貧しくも助け合いながら生きる人々に囲まれることで、背徳感と優越感が高まって、人間誰にでもある欲求を叶えているだけなのだよ、という気持ちにさせられた。
ようするにエロい。
汗がテカり、黒髪がまとわりつくのは、白人には無いエロス要素かもなぁと思った。
体臭フェチの俺は、たまらん気持ちになった。


映像で暑さ・寒さを感じさせるのは難しいことだと思う。
この作品では、リュ・スヨンのTシャツの汗と、キム・ジヒョンが受ける扇風機の風によって、不快指数の高さ(逃れられない暑さ)が強調されていたと感じた。
さらに労働者と孤立者の対比が、時間の経過をヒリヒリしたものに替えて、夏独特の苛立ちを盛り上げていたと思う。暑い・狭い・どうにもならない。
そういう意味でも時代設定を昔にしたのは成功だと思う。
原題の『 Summer Time 』を”ひと夏の出来事 ”と勝手に言い換えてみると、奇抜な行為でも道理が行くなぁと思った。


AVのつもりで借りたが、謎解きにフツーに見入り、陰部を隠す絡みにはフツーに不満を持った。
セリフは1カ所だけ印象に残った。
「 僕は指名手配されているんだ 」
「 そんなの関係ないわ 」
劣等感まみれの俺は、たまらん気持ちになった。

2007年03月28日 23:59 
娯楽 (映画・テレビ・DVD) | comments(2) |

加害の心理 1

[3月29日(木)PM19:40分頃]
先日、フリスクとミンティアを全種類置いてあるコンビニを見つけた。
今日はそのコンビニに行って、食べたことのないやつと、あったかい缶コーヒーと、ボトル入りのコーヒーを買って帰ることにしていた。
2時間の残業を終え、駐車場から車道に出ると、ノロノロした車が走っていた。
追い抜きたい所だが、同僚だったらまずいと思い、渋々後を付いて行った。
自宅方向へ向かうルートは俺と同じで、余計にフラストレーションが溜まったが、右折用車線に入ってようやく後ろから離れることが出来た。


その運転手の顔を見、同僚じゃなかったのかと思い、再び顔を正面に向けると、信号はちょうど赤から青に変わった。
コンビニまで信号はあと2つ。1つ目の信号まで続く商店街を突き抜けるのが好きだ。
ハンドルを切り、景色が変わったと思った瞬間、前方に2つの人影が見えた。異界に迷い込んだような気がした。
次の瞬間、サッカーのゴールポストに思い切りシュートしたような音がして、人影は声を上げた。
轢いてしまった。
男性が車の窓を叩き、「 何やってんだ! 見てみろ! 」と怒鳴った。
横断歩道の真ん中で停車し、外に出ると、車の前方で女性がうずくまっているのが見えた。
女性は「 痛い痛い 」と言いながら鼻血をポタポタ垂らしていた。


「 大丈夫ですか! 」
と聞くと、男性は
「 大丈夫なワケないだろ! どうしてくれんだよ! 救急車か警察か…どうにか、早く呼んでくれ! 」
と言った。
俺は携帯を持っていなかった。携帯が無ければ公衆電話を探すしかないと思った。
「 今呼んで来ますんで! 」
と言って車に乗り、商店街を見回しながら現場から離れて行った。
近くに交番があったが、パトロール中で留守。そのまた近くに公衆電話があったので119番に掛けた。
手が震えてボタンを上手く押せず、繋がっても自分からは上手く説明出来なかった。
別の人からも通報があったんだけど、場所からいって同じ所じゃないですか、と聞かれ、そうです早くお願いしますと答えた。


約5分後、再び現場に戻ると、2人は横断歩道から移動し、歩行者用信号の下にいた。
女性は寝かされていて、男性はどこが痛いのかを聞いていた。女性の靴は脱げていた。
通報してくれたのは音に気付いた近所の人で、この2人とは知り合いらしい。吹き飛んだ男性の眼鏡を探していた。
それから次第に野次馬が集まって来た。
全面的に俺が悪い。歩行者を全く確認していなかった。確認しなければならないのを忘れていた。
それは事実だけど、今はただ、警察か救急車を待って任せるしかないのだと思った。
感情が顔に集まって来るのを抑えながら、俺は黙って見ていた。視界は広いものの、耳が遠くなるようなヘンに醒めた感覚だった。
野次馬達は、心配するというより、何故こうなったのかを話し合っていた。
2人は夫婦で、旦那さんは最近脳硬塞の手術を受けたばかり。リハビリの為に一緒にウォーキングを始めたのだという。そこに俺がぶつかった。
「 退院してまた入院かー 」と誰かが笑っていた。



*この記事はカテゴリーを便宜上「 プチ事件・トラブル 」にしていますが、事態は深刻に受け止めています。
公開するのは自己満足に過ぎませんが、あってはならない体験談として最後まで読んで頂ければ幸いです。

2007年03月30日 23:35 
日記 (プチ事件・トラブル) | comments(0) |

加害の心理 2

[3月29日(木)PM19:55分頃]
商店街の向こうから救急車が来た。サイレンの音は地面から響いて来るように大きく感じた。
野次馬の人がここだここだと手を振って知らせてくれた。
通報してくれたAさんは、警察がまだ来ていないから改めて呼んで欲しいと救急隊員の人に告げた。
奥さんは意識はハッキリしていて、さっきまでAさんの携帯で誰かと話していたけど、痛くて起き上がれない状態だという。
旦那さんは少し痛みはあるものの、その場に残ることも可能だと言っていた。
救急車の後ろからストレッチャーが出され、奥さんを載せ、エアポンプで体を固定し、上昇して収容されるまでを見た。こういう仕組みだったのかと野次馬達は唸り声を上げた。
旦那さんは迷っていたけど、念の為にと一緒に救急車に乗り込んだ。
救急隊員の人は険しい顔で「 運転してたのは誰? 」と聞き、「 はい私です 」と手を上げると、
「 どういうことだか分かってんのか、警察でちゃんと言えよ! 」と大きい声で言った。


サイレンの音を聞き付けて、野次馬は20人程に増えた。
やって来る人やって来る人に「 誰がやったの? 」と聞かれ、その都度「 はい私です 」と手を上げて、顔を記憶された。風呂には3日程入っていないし、髭も剃っていないから、今夜こそと思っていたけど、その不潔さは加害者らしさを演出する形になってしまった。
割烹着を着たおじさんは、こういうことには慣れているのか、「 免許証と車検証を準備しとけよ 」と教えてくれた。さらに、車の窓から身を乗り出して見ていたヤンキーを追い払ってくれた。
この時点で俺はまだ、自分を追い詰める気持ちにはなれなかった。ひたすら謝って刑罰を受けるしかない、今後は運転に気を付けるしかないのだと思った。
罪悪感というのは、悪いと分かっていながら計画的にやる人が持つもので、自分はそれに当てはまらないと思っていた。
立場上、車の中に戻るのは良くないと思って立っていたが、空腹と寒さを感じて苛立った。早く警察に連れて行かれたいと思った。


多くの人は俺から距離を置いてコソコソ話していたが、自転車でやって来たお爺さんは、俺が犯人と分かるや否や、俺の腕を掴んでなじった。
平和を乱すんじゃねぇよ、何もしてない人に危害を加えんなよ、悪さしやがって、そんな風に怒る人もいるんだなと思った。
寝巻きを着たおじさんはそれを見て、「 どっちが加害者なんだかねぇ 」と言った。本心ではなくても嬉しく思った。
眼鏡を掛けたおばさんは、俺にゲーム感覚があって、見えていたはずなのにワザと轢いたと言いふらしていた。
俺はそれを許せなかった。部外者だからといって、本人の目の前で嘘まで広めようとするのは性悪以外の何ものでもないと思ったからだ。そういうのは本当に嫌い。
俺は「 うるせぇな! 」と言った。


そうして約1時間が過ぎ、ようやく警察の事故処理車が来た。
さっきまで他の事故の取り調べをしていたらしい。
警察の人はまず、
「 どこ見て運転してたんだ! 何考えてんだ! 横断歩道は歩行者の聖域なんだぞ! 車は聖域を渡らせてもらってんだぞ。それ分かってんのか!? 」
と怒鳴った。
そして免許証と車検証の提示を求められ、車検証は、保険の切替え手続きの時に取り出したままで車に入れてないです、と答えると更に怒鳴られた。
車検証は車に入れておくと便利だとは思っていたけど、携行義務があるとは知らなかった。
職場の住所や電話番号を聞かれても、覚えていないから答えられなかった。
加害者予備軍に居ただらしない人間がとうとう事故を起こした、ということになる。
全くその通りで、いつも遅刻ギリギリ、朝起きて寝ボケ状態で運転したりする生活は危ないなぁと思っていた所だった。
これは偶然じゃない、起こるべくして起きた事故。
それから警察署で取り調べを受けて、留置所に入れられるのかと思っていたが、違っていた。

2007年03月31日 23:59 
日記 (プチ事件・トラブル) | comments(0) |

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