MASログ

MASログTOPへ
ようこそ四十路ランドへ!

すれちがい宇宙(そら)

【3月31日 PM15時】
出掛ける直前にケータイを見たら、1件の着信履歴があった。
ご飯食べたり顔を洗ったりしている間に掛かって来ていたのだった。
番号を確認すると、先週求人に応募した会社からだった。留守電にメッセージは入ってなかった。

こちらから掛け直した。
担当者は別の電話で話している為、後で掛け直すように伝えておきます、と言われた。
でも掛かって来なかった。



【4月1日 PM15時】
再びこちらから掛ける。
本当は今日面接したかったんだけどアナタ電話に出なかったから、と軽く責められた。
それで明日県外の支社で面接あるんだけど来れます?と聞かれ、駅の近くなら (電車で行ける所なら) 行きます、と答えた。
でも容易に行ける場所ではないというから、不利過ぎるので断った。
じゃあ今度近くで面接できる日が決まったら連絡します、と言われた。


ようやく書類選考で通ったと思ったら、こんな会社だった。
経験上、電話のやり取りや面接でイヤな感じがする会社は、入社してもやっぱり酷い。
やがて見えなくなる小さなトゲだと思ったら、先に広がっているのはイバラの道だったりする。

2009年04月02日 03:28 
日記 (日記 vol.2) | comments(2) |

ハイテク就活

お気に入りの履歴書形態「職歴」を書く欄が多くて、「アピール」するスペースが大きくて、その他の欄が程よくまとまっている。
いわゆる転職者向けの履歴書用紙だが、ウチの近所ではなかなか売っていない。

ようやく見つけて手に入れたが、余計なマニュアル本とのセット売りで8枚入り739円だった。新たに買う気にはなれない。
用紙だけなんとか使い回しできないかなぁと思っていた。


そんな時にセブンイレブンのネットプリントサービスを知った。
自分のパソコン内の画像やデータをネット上にアップロードすれば、セブンイレブンのマルチコピー機で印刷して取り出せるというもの。(白黒は1枚20円)

スキャナーはあるけど、大きい紙を印刷できない俺にはまさにうってつけ。
未記入の履歴書用紙を読み込んで画像にし、このサービスを使えば何枚でもコピーが出来るのだ。


ネットプリントを利用する履歴書作成サイトもあるくらいだから、上質の紙に印刷されて出て来るものだと思っていた。
しかし真っ白でペラペラのフツーのコピー用紙だった。
これだったら最初からフツーにコピーした方が早かった。

優れた人物なら安っぽい履歴書用紙を使っていても採用されるだろうけど、優れてないんだから使わない方が無難そうだ。
これは困った。
コンビニのコピー機で手差し印刷出来るんだっけ? それともコピー戦法は諦めて、通販とかで探した方が良いかな。



セブンイレブンのマルチコピー機はデジカメプリントも出来る。
SDカードやCD-ROMに入っている画像をその場でプリントアウト出来るのである。

写真屋で履歴書用の写真を撮った時にCD-ROMに焼いてもらっていた。今回はそれを「証明写真サイズ (4×3cm)」で量産しようと思った。
4枚組で200円だから写真屋で焼き増しするよりだいぶ安い。

モニターで位置合わせや拡大縮小が出来るから大きさはバッチリ。
色は自宅のパソコン画面で見るのと違っていた。しかも左2つと右2つとで違っていて、片方は緑っぽくてちょっと気持ち悪い肌色になっていた。
画質は写真屋の写真と比べるとさすがに粗いかな。でも使えるレベルだと思う。

2009年04月08日 04:59 
娯楽 (雑学・挑戦記) | comments(0) |

米沢往訪記 前編

月曜日に面接を受ける為に米沢に行って来た。
まだ学校が始まっていないのか、電車には小学生やら中学生やらが結構乗っていた。
最近の子供は全然訛ってなくて嘆かわしく思う。


米沢駅の直江兼続米沢は今年のNHK大河ドラマ『天地人』の主人公、直江兼続にゆかりの深い土地なので大盛り上がりしている。

米沢駅の構内には直江兼続の巨大な人形があった。
ドラマの妻夫木君の優しい顔立ちとは正反対なだけに、一人の戦国武将なのだと思い知らされた。

米沢市内の残雪「これは何ですか?」
「これは雪です。道路脇で溶けずに残ってました」

というか米沢の道路は、雪を積んでおくスペースや排雪溝がちゃんと整備されてあって感動した。
ウチの所は雪が降れば降るほど道が狭くなってウンザリだよ。



面接開始時刻の30分前に着く電車と、3時間前に着く電車があって、後者の方に乗って来た。
面接するのは、この前電話で嫌な感じを受けた会社で、是非ともそこで働きたいという気分にはなっていない。
念の為にチャンスを拾っておこう、という程度だ。

希望勤務地は山形なのに、米沢での面接に応じたのは、社会復帰の練習になるからだった。
いつもより早起きして電車に乗り、目的地まで歩いてみれば、ほら良い刺激、運動不足も解消、という感じで。


途中でやっぱり迷子になってしまったけれど、2時間前には会社の前に着いた。
市立図書館で市民のフリをして休憩しようと思ったら休館日だった。月曜はどこでもそうなのか。
近くの公園で時間を潰し、その後ファミレスで食事を取りつつ、1時間を過ごすことにした。

入り口で順番待ちしている人がいるのに「ごゆっくり」するのは気が引けることだが、混んでいるおかげで料理の出来上がりが遅く、楽だった。
さらに禁煙席は利用する人が少なくて、常に空きがあるくらいで、余裕を持って過ごせた。
タバコを止めて良かったと思えた。

2009年04月09日 18:59 
日記 (日記 vol.2) | comments(0) |

米沢往訪記 後編

面接の相手は社長だった。
従業員への接し方や言葉遣いから、ワンマン経営しているだろうことが読み取れた。
チェーンスモーカーで、面接中もタバコを切らさなかった。

これでデザインのエキスパートなら素晴らしいが、パソコンやネット関係は全く分からないアナログ人間なのだと言っていた。
前の会社の社長もそうだった。デジタル技術に歩み寄ろうとせず、使える駒だけでゲームしようとする。


地域情報誌を発行したり、サイト制作請負をしている会社だが、ネット部門は1人だけに任せているという。
その人の代わりに営業・企画・制作・管理などをやることになるが、出来るか?と聞かれた。
将来的にはそうなりたいけど、引き継ぎも研修も無しにいきなりは無理ですと答えた。
じゃあ最初は文字入力のアルバイトから始めてみないか?研修させるよ米沢で。


現在ネット業務を担当している女性(まもなく辞める人)によれば、社長はこうやってちょくちょく米沢に呼び寄せるそうだ。
車で来ればすぐだろう、なんて言うけれど、長距離の運転はプライベートでも避けていることだ。

2年前の人身事故はまだ解決していないし (昨年の岩手・宮城内陸地震で被害者宅が倒壊した為、示談が進んでいない状態)、前科も消えていない。車だって調子が良いとは言えない。
バイトの為に新たなリスクを負う気にはなれない。
ここはやめとこう。



上杉神社の上杉謙信像面接の後は、上杉謙信を祀っている上杉神社を訪れた。
400円を出して宝物殿に入り、直江兼続の”愛”の甲冑や、謙信が川中島の戦いの時に着けていた頭巾などを興味深く見た。
人が作って人が使ったと思うと、細かい所の装飾がいじらしく見えた。
敵を脅す為に使ったという大太刀には息を呑んだ。

上杉鷹山の言葉左写真は米沢藩9代藩主、上杉鷹山が詠んだ歌と銅像を合成したもの。
『なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり』
「人」を勝手に「他人」という意味に置き換えて、誰もやらないけど俺がやれば成功する、みたいに解釈したら面白いかも。



4時間ほど歩き回って、足の裏の皮が剥け、かかとは靴擦れを起こした。
痛くて風呂には足から入れなくて、熱湯コマーシャルみたいな状態になった。
疲労はそれほどでもなくて、俺けっこうイケるじゃん、と思ったら、翌日から全身筋肉痛になってグッタリだった。

2009年04月10日 05:44 
日記 (日記 vol.2) | comments(0) |

そこまでするか!?

ウチの両親は最近、親戚のミヨちゃん(仮名、20代後半独身女性)と仲が良い。
一緒に映画に行ったり、Jリーグの試合観戦に行ったりしている。
この前は携帯電話を買うのに付き合ってもらっていた。


手作りの携帯電話操作マニュアル本テレビのアナログ放送の終了を恐れるほど機械オンチの母は、もちろん携帯を持つは初めてだ。
分厚い説明書なんかまるっきり受け付けないので、ミヨちゃんが最低限の設定をし、シンプルなマニュアル本を作ってくれていた。

携帯という言葉の解説から始まっているあたりが親切極まりない。
なんて優しいコなんだ、と思うと同時に、なんて暇な
可哀想なコなんだ、と思ってしまった。

でも母は覚えるのを早々と投げ出していた。
老眼で、携帯本体に書かれている字が見えなかったのだ。

2009年04月11日 04:15 
日記 (日記 vol.2) | comments(2) |

あたしン市

気狂いの見た風景市内では申し合わせたかのように一斉に桜が咲いた。
空から見たら何かの文字になってたら面白いだろうな。


電動シェーバー用の防錆オイルを買いに行った。
大型電器店が去年潰れて、市内には一軒も無くなってしまったので、こういうちょっとした物は気軽に買えなくなった。
さらに電動シェーバーは、洗浄・乾燥・潤滑処理・充電までが自動で出来る時代になって来たらしく、塗布するタイプのオイルは市外の電器店でも売ってなかった。
結局ホームセンターを2件回って見つけた。


TCM小型除雪機スキッドステアローダ型「これは何ですか?」
「一人乗りの小型除雪機です。コンビニの駐車場にありました」
一瞬ここでバイトしたくなった。


2009年04月13日 03:57 
日記 (日記 vol.2) | comments(0) |

小規模おじさん

「うさちゃんクリーニング」の全品半額のチラシが入っていた。
うさちゃんは時々こういうのがあるから好きだ。さっそく背広を出しに行った。
料金は845円だった。
こんなに高いっけ?と思いながらも預けて来て、もう一度チラシを見ると、半額なのは市内の3店舗のみで、実施してない所に行ってしまったのだった。
迂闊な自分にガッカリした。


ハローワークの帰りにホームセンターに寄った。
俺のリサーチでは、車のワイパーの替えゴムは千円前後が相場のようだが、この店では400〜500円のを扱っていた。
買ってしまおうか、いや車検直前まで我慢だ、などと一人悶々とした。

部屋の網戸がすっかり破れているので、自分で交換したいと思っている。
替えの網とゴムと、取り付ける為のローラーは合わせて千円もしないようだ。
やったね!

2009年04月13日 22:58 
日記 (日記 vol.2) | comments(0) |

Let go

ハローワークインターネットサービスで詳細非公開になっている会社の詳細を確認する為、ハローワークに行った。
県外にある会社なので、やはり検索端末では出て来なかったけど、メモして来た整理番号を受付の人に知らせたらすぐにプリントアウトしてくれた。
詳細を見て怪しい所は無さそうだったので、紹介してもらうことにした。


待ち時間は求人情報の冊子を隅々まで読んで過ごした。
前の会社ではパソコンに詳しい人が居なくなって、販売品のラベル印刷も出来なくなっているのだろう。デザイナーを急募していた。
2月に行った潰れそうな整体医院は、ホームページには4人のスタッフが居ると書いていたが、現在は0人で、新規募集しているのが分かった。時給630円とはすごい。
DTPオペレーターは事務系の仕事にカテゴライズされているとは知らなかった。


1時間ほど待ち、ようやく自分の順番が来て、紹介の電話を掛けてもらった。
ところが向こうの会社の人の返事は、
「えっ!? 県外から通勤するんですか、残業とかあるんで地元に住んでないとダメですよ」
というものだった。

Webデザイナー正社員の求人は県内にはもう無い。
自立資金が溜まるまで、多少遠くても気合で通勤しようと思っていた。
でもそうか、終電は22時台だもんなぁ。
こんなことで断られるとは思わなんだ。

2009年04月18日 04:07 
日記 (日記 vol.2) | comments(2) |

七福ラーメン

七福ラーメンに初めて行った。
俺はどうしても珍しい物・変な物に魅かれてしまうので、店が一番力を入れているメニューに会えずに終わることがある。
蕎麦屋に行って水蕎麦なるものを注文したら、水の入ったお椀に蕎麦が数本入っているだけの物が来て、これは蕎麦本来の風味を楽しむものです‥‥で結局、赤面しながら追加注文することになったこともある。

だから店の看板に「あんかけ焼きそばの店」と書いてあるのは頼もしいことだった。
早速注文した。

味付けは濃い目だった。食べている途中でカラシや酢で味に変化を付けようと試みたが、ほとんど効かなかった。
後で来た常連っぽい人が、これとライスを頼んでいたところを見ると、単品で食べるものではないのかもしれないな。
ビールとかに合いそう。


あずみ (3) (ビッグコミックス)
機会があれば読破したいマンガの1つ、「あずみ」が揃っていて嬉しかった。
床屋で順番待ちをしている間にチョコチョコと読み進めていて、すっかりあずみの世界に浸っている気がしていたが、まだ2巻の途中だった(笑)。
甲賀忍者に斬られてもいないのに股から血が流れていて、それで初潮に気が付いたところまで読んだ。

店内にはテーブルもあるが、壁に向かったカウンター席が充実していて、一人でゆっくり過ごすのに向いていた。
それはそれは、幸せな時間だった。


七福ラーメン  - Yahoo!グルメ


2009年04月20日 03:38 
娯楽 (食べたもの) | comments(2) |

手紙/東野圭吾

手紙 (文春文庫)
◆ タイトル: 手紙
◆ 著者: 東野圭吾
文春文庫/428ページ/06年10月発売

◆ あらすじ: 武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。
判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。
一方で、進学、恋人、就職と、掴もうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。
日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。



母が親戚から借り、面白いと薦めて来た本。
ドラマ「白夜行」の、あの皮膚が焼けるような緊張感に唸らされたクチだから、いつかは東野圭吾氏の作品に触れてみたいと思っていた。
その機会がこのような形で巡って来るとは思わなかった。

兄弟二人暮らしで頼れるものがなく、膝と腰が悪くて仕事に窮していたことが剛志の犯行に繋がった訳だが、この腰痛にまずは同情した。

俺も腰を痛めた時に、重い物が持てない、立ちっぱなしや長時間労働はキツい、かといって事務系の仕事は出来ない、というか力が抜けて何も出来そうにない鬱々…と、仕事探しに困ったことがある。
採用側も、腰に不安がある人は採りたがらないらしい。前の会社は腰を痛めて辞めましたーなんて言ったら、面接官の表情がみるみるうちに曇ったことが、そういえばあったっけ。

だからといって泥棒をしても良い理由にはならない。そこのところを
老婦人の優しそうな顔が頭に浮かんだ。彼女は有り余る金を持っているという話だったから、少しぐらい盗まれたところで大した痛手ではないだろう。いや、仮に盗んだのが自分のような人間だと知ったら、許してくれそうな気もした。
という論理に持って来ているのが上手いなぁと思った。
そう、ルールやマナーを守らない人って、悪いと分かっていても甘い考えでやっちゃうんだよね。

二度とそんな考えを起こさないように、厳しい自律心を身に付けさせるのが刑務所の役割の一つだろうけど、この本では刑務所は、社会とは切り離された、平和で能天気な世界に見えて来るのが斬新に思えた。

電話やメールなどのリアルタイムな交流は出来ないし、テレビや雑誌も閲覧を制限されている。思い出すのは昔のことばかり。
そんな閉鎖的な生活をして来た人が、出所して果たして世間に馴染めるだろうか。
ああやはり、一度でも刑務所に入ったら終わりかもなぁと思った。



弟の直貴の方は、幼いうちから苦労と衝撃の連続で悲惨だが、高校卒業→工場労働→大学の通信教育部に入学→通学課程に編入・卒業と、底辺からの脱出を成し遂げているので、小気味良くもあった。

直貴は電器店に就職し、パソコン売り場の担当になるが、兄のことを知られ、倉庫作業員に格下げされる。
「他の従業員が仕事以外のことで神経を使わねばならないようでは、お客さんに対して正常なサービスなどできないからね。」
社長はそうはっきり言う。
確かに、同僚の兄が凶悪犯罪を起こした受刑者で、いずれは出所して来ると思うと、落ち着けないだろうな。

「我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。自分が罪を犯せば家族をも苦しめることになる‥‥すべての犯罪者にそう思い知らせるためにもね。」
社長が差別を肯定するなんて、と驚くが、一族吊るし上げは本当に犯罪抑止力が強そうだと思った。
って、そんなことは昔から当たり前のように行われて来たんだろうか。

俺は、ある種の差別は無くならなくても良いと思う。特に学歴差別。
勉強もせず、人の邪魔ばかりしていたヤンキーは一生惨めな仕事をしてて欲しい。
でも同時に、あんま金掛かんないで勉強できる世になって欲しい。


この小説を原作とした映画があるのを後で知った。主演は山田孝之だって。
見てみたい。

手紙/東野圭吾イメージイラスト

2009年04月24日 03:56 
娯楽 (音楽・読書) | comments(0) |

spacer