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狼なんかこわくない

「なか卯」が閉店して、跡地に「伝説のすた丼屋」がオープンした。

店内のつくりは一緒なのかな?
すた丼って、どんな丼なんだろう?


通り掛かったついでに覗いてみると、若いブーちゃん達が行列をつくっていて、店の中の様子は全然見えなかった。

素人は近付かない方が良いな、と思った。

2013年06月04日 23:16 
日記 (日記 vol.4) | comments(0) |

他人だらけの合コンに参加 1

昨年末にS社主催のお見合いパーティーに参加してから、「次回は30代限定のパーティー開催!」といった案内メールが届くようになった。

S社では合コンの斡旋もやっているので、「○○駅近くでの合コンメンバー募集!」といったお誘いメールもちょくちょく届いている。


今回は珍しく、俺の地元での合コンが企画されていた。
男性2名・女性2名の枠に申し込み順に入ることになっていて、自分以外のメンバーを知ることも選ぶこともできない。(友人と一緒に申し込むのは可)

どんな人が来るか分からないのは不安だけど、地元民同士ならまず話題に困らないだろうし、くだけた訛りトークから小気味よく恋愛に発展できそうで、期待が持てる。


思い切ってWEBサイトから申し込んでみたところ、その日のうちに参加決定とのメールが返って来た。
参加費3,500円(ちなみに女性は1,500円)をS社の指定口座に振り込んで数日後、詳細メールが届いた。



【期日】: 6月某日 19時半〜22時
【場所】: 駅前の居酒屋
【飲食代】: 参加費とは別(掛かった分だけ)
【参加者】: 20代女性2名、20代後半男性1名、30代男性1名(俺)

【ルール】: 個室を予約していますので当社の社名を告げて入室して下さい。遅刻・欠席は厳禁です!
当日司会などはおりませんので、参加者全員揃いましたら、代表の方が当社に一報を入れ、開始して下さい。



こういう催し物に参加するのは、ものすごい合コン好きか、ものすごい奥手かのどちらかだろう。
後者ばかりだったら、年長者の俺が仕切らないといけないのだろうか。
王様ゲームの掛け声とか知らないんだけど‥‥などと、何日も前から緊張した。
つづく

2013年06月13日 01:19 
日記 (恋愛活動) | comments(4) |

他人だらけの合コンに参加 2

コンパ開始15分前に居酒屋に到着した。
入り口の近くには、青いワンピースを着た、黒髪ストレートの若い女性が立っていた。
緊張した面持ちでスマホをいじっていた。

きっとこの人がお相手なんだろうな。
今まであまり男性と接触しないまま歳を重ねて来て、周りの勧めで婚活を始めたってところかな。
すごい好み♪
でも敢えて通り過ぎて、席で最高の笑顔で待ち構えることにした (爆)


予約されていた個室はちょうど4人用で、俺が一番乗りだった。
こんなに狭い部屋で飲むのは初めてだ。
大きい声を出さなくても話がしやすくて良いかな、とこの時は思った。


約5分後、店員に案内されてもう一人がやって来た。
さっきのワンピ嬢ではなくて、マツコ・デラックスのような巨体の女性だった。
「こんばんは〜よろしくお願いしまーす」
口調は爽やかだったが、動くたびにテーブルと床がガタガタ揺れて悲鳴を上げていた。

最初からボスが現われるとは思ってもみなかった。
つづく

2013年06月14日 00:54 
日記 (恋愛活動) | comments(8) |

他人だらけの合コンに参加 3

「今日は何で来られました?」
「俺○○町なんで、歩いて来ました。10分掛からない位です。」

「あーそんなに近いんですねー。私○○市から車で来たんで、今日はすいません、お酒飲めません。
昼間はモン○の応援行ったりして、一日中出歩いてました。暑かったから本当はグイっと飲みたいんですけどねー。」

「うーん残念だなぁ。あ、モン○(サッカーのクラブ名)のファンなんですか?」
「そう! 試合のある所、県外でもどこでも行きますよ〜。」


マツコとの最初のこれだけの会話で、2回もドン引きした。
まず、居酒屋でのコンパなのに飲む気ナシなんて、言語道断だ。
お互いガードを緩めて、くんずほぐれつするのがコンパの醍醐味なのではないのか。
でも実際、○○市までは遠いし、電車もバスも夜10時には無くなってしまうから、しょうがないか。


あと俺だけかもしれないが、モン○のサポーターには近付きたくないと思っている。
サポーターの証であるステッカーを貼った車は、煽ったり急に割り込んだり、やたら遅いかと思うと、ケータイで話しながら運転している人もいたりして、非常に素行が悪い。
事故やトラブルを起こす前に一斉に検挙してはどうかと思う (笑)

とりあえず、マツコに気持ちが傾くことはなさそうだな、と感じた。



それから約5分後に、もう一人の男性が登場した。
眼鏡の似合う、なかなかのイケメンで、落ち着いている感じだった。
彼が最初に合コンに申し込んだので、この場の代表者になっているらしい。
お祭り大好き人間みたいな人が来たらどうしよう、と思っていたから、違っていてホッとした。
ここではマスオと呼ぶことにしよう。


コンパ開始時刻になっても、もう一人の女性は現われなかった。
それぞれ飲み物と食べたい料理を頼んで乾杯し、お互いを探り合う会話などをしてみたけれど、相変わらず席はひとつ空いたままだった。

30分程経ってから、S社からマスオに連絡が来た。
もう一人の女性はドタキャンしたというのだった。
結局は、俺とマツコとマスオ、この3人だけの合コンになった。
つづく

2013年06月16日 22:19 
日記 (恋愛活動) | comments(4) |

他人だらけの合コンに参加 4

合コンイラスト
マツコは28歳、事務職。
大学進学を期に上京したが、最近こちらに戻って来た。

マスオは29歳、製造職。
北陸出身で、最近こちら(隣りの市)に越して来たばかり。

俺37歳、製造職。
30代になってからの転職回数が多く、無職期間が長かったせいもあり、人とタメグチで話すことに飢えている。


マツコもマスオも、話すのは標準語だった。
一人だけズーズー弁だと余計に歳の差を感じそうなので、俺も標準語にした。

地元民と思いっきり訛りトークして仲良くなる合コンを期待していたが、フタを開けてみれば他人だらけじゃないか、と思った。
つづく


※あと少しで終わります。
コメント返しは後日にさせてもらいます

2013年06月20日 01:23 
日記 (恋愛活動) | comments(2) |

他人だらけの合コンに参加 5

マツコは重量級ではあるけれど、女子力は高かった。
もっちりツヤ肌にラメ入りファンデと垂れ目メイクを決め、リストブーケと、所々で輝くシルバーアクセで、女らしさと煌びやかさを演出。
スカートは勝負の膝上丈! 
食べ物の取り分けや、グラスの空き具合チェックも当然のようにしていて、実にあっぱれだった。


モン○の応援を通して他者と触れ合うのが好きで、試合後は近くの店で、敵味方関係なく酒を酌み交わしたりしているのだという。
だから日本各地に知り合いがいる、と言っていた。

東京に住んでいる時に、見知らぬおじさんに突然
「あなたは必ず幸せになれるから安心しなさい」
と言われて驚いたことがあるらしいが、本当に、放っておいてもいつかは程よい男と巡り合って、幸せに暮らしそうな感じがした。


結婚を考えるなら28〜29歳位の女性が理想的かな、と漠然と思っていた。
しかし、こんなにエネルギッシュなマツコを前にすると、20代ではまだ、30を過ぎてからの衰えや、安定を求める気持ちは理解されそうにないな、と思った。

30代になって地味な生活を送りつつ、何らかの欲求不満を抱えている人の方が共感できるし、断然色気を感じる (笑)



マスオは休日は、家でゲームしたりネット見たりしていると言っていたが、職場でも一人で黙って過ごすことが多そうだった。
酒は進んでいるけど、基本的にノーリアクションなのが気になった。

人見知り対決なら俺だって負けてないが、こういう場に来ても、相槌を打ったり、質問を返したりもしないのは酷いと思った。
時々ハハハと笑うので、あぁ、一応聞いてるんだな、と思ったりした。



こうして、仕切るのも話すのもマツコ中心になった。
マツコがパス、マスオが跳ね返したボールを俺がドリブルで2・3歩進めて、マツコに返してド派手なゴール!
そんな謎のパターンで2時間以上経った。

席替えやゲームのしようもないので、4人部屋が窮屈で仕方なかった。
そしていつしか、一つの疑念が湧いた。
つづく

2013年06月21日 16:22 
日記 (恋愛活動) | comments(0) |

他人だらけの合コンに参加 6

マツコは素人ではないのではないか。
S社にバイト登録していて、合コンの女性メンバーが足りない時に派遣されたりする、サクラなのではないか。
本当はもう一人の女性はドタキャンなのではなく、最初から存在していなかったのではないか。


なぜそんな疑いを抱くかというと、前に参加したお見合いパーティーが
「女性満席、男性は空席わずか、定員になりしだい締切!」
と煽るだけ煽っておいて、当日はドタキャン多数ということで、男7人・女3人のふざけた形で強行されていたからだ。
しかもせっかくカップルになっても女性は連絡先教えてくれなかったし。

その時からS社には胡散臭さを感じていたが、2対2の合コンならサクラが紛れ込む心配はないだろうと楽観視したのが間違いだったのか。



場がシラけないように気を配ってくれるマツコは頼もしいが、恋愛の話や下ネタが出る雰囲気になると、とっさに当たり障りない話に戻すのがサクラっぽい。

はたして事務員の給料だけで、日本中を飛び回ってサッカー観戦することが出来るだろうか。
時間が空いている時に、サクラのバイトで副収入を得ているからと考えれば納得できる。

キッチリ車で帰ろうとしていることも、標準語なのも、全部がサクラらしく思えて来た。
だとすると、俺は今、何を目的に何をしているんだ‥‥と虚しくなり、4杯目に頼んだ梅サワーが進まなくなった。



「そろそろお時間ですが、御会計してもよろしいでしょうか?」
そう聞きに来た店員が救いの女神に見えた。
合計は約9,000円で、1人3,000円ずつの割り勘になった。

LINEのID交換を求めて来たのはマツコの方だった。
俺はLINEのアプリは店のクーポン取得とか懸賞応募とかにしか使っていないので、目の前の人とID交換するのは初めての経験になった。
マスオとも交換しようかと思ったが、「ふるふる‥ふるふる」と唱えていて、何のことか分からなくて結局聞かなかった。


マスオは店を出るなり速攻で運転代行を呼び、逃げるように帰って行った。
あんた、そんなに嫌だったのね。

家に帰ってマツコにお礼のメッセージを送ったら、1分もしないうちに
「楽しかったです。また今度飲みましょう〜」と返って来た。
社交辞令なのか本音なのか分からないけど、嫌われることなく、一応は知り合いとして繋がることができたようで満足した。



S社ことスプリングガーデン(http://springgarden-web.com/)には後日電話で、1人欠席するならするで連絡して来るのが遅いではないか、とクレームを入れてやった。
今後一切関わりたくないから、登録情報の削除と、メール配信を停止して欲しいとも伝えた。


★今回学んだこと★
・ 初めての催し物に参加する時は、色々と想定外があると心得よう。
・ もしまた女性1人だったら「誰か友達呼んでよ」などと図々しく言ってみるのも良いかもしれない。
・ ウブそうなメンバーに性癖を聞くのは気が引けるが、「何フェチ?」と聞くのはアリかもしれない。
・ LINEでIDを一斉交換するには、ふるふる機能が便利なんだね。
おわり

2013年06月23日 16:39 
日記 (恋愛活動) | comments(23) |

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