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ようこそ四十路ランドへ!

鉄道合コンに参加 4

「最初見た時ジュンコさんが1番良いなと思いましたよ。第一印象No.1です」
「本当ですかー嬉しいですー」
と3時間前は照れながらも素直に喜んでくれていた。

その時にイケると思ったのだが、11人もの男性を相手した後ではどんな褒め言葉も薄っぺらくなってしまうのか、魅力を語ろうとしても反応は芳しくなくなっていた。

かと言って、ジュンコさんの趣味だという「スポーツ観戦(にわか楽天ファン)」について、掘り下げて聞きたいとは思えなかった。

東北人として楽天の優勝は嬉しかったけど、楽天市場のセールは大したことなかったから、思わず不満が出そうになるのだった。



「イラスト得意なんですか。私の似顔絵描いてくださいよー」
そう言われ、まさかのお絵描きタイムになった。

藤子不二雄Aが新聞社に勤めていた頃、通勤の汽車で向かい側に座った人をスケッチするのが日課だったそうだが、車内は揺れて描くのは大変だとこの時初めて分かった。

「似てるー、これ私だぁー」
と言ってもらえた。

一方ジュンコさんは字が得意だというので、俺のプロフィールカードの余白に名前を書いてもらった。
「うっわ、揺れる(笑)」
といった風に、ハタから見たら親密な雰囲気だったかもしれないが、会話もしないで何やってんだ、という感じもあった。



間もなく時間が来て、男性はロングシートの車両に移動させられた。
今度は女性から指名があった人や、さっき意中の人と話せなかった人が優先で呼ばれることになった。
俺は誰からも呼ばれず、余った女性の前に案内され、いつまでも距離の縮まらない不毛な会話をして過ごした。



約10分後、再びロングシートに戻り、今度は最後のチャンスとして、早い者勝ちで好きな女性の席に行っても良いことになった。
車掌がわざと敬礼して見送ってくれた。
グラグラ揺れる連結部分を早足で通り過ぎるのは、アスレチックみたいで楽しかった。


「また来ちゃいました♪」
そう告げてジュンコさんを見ると、驚くでも喜ぶでもなく‥‥無表情だった。

2013年12月01日 01:18 
日記 (恋愛活動) | comments(0) |

鉄道合コンに参加 5

姿勢が良くて髪が綺麗で、性格が穏やかで家も近い。
こんな素晴らしい女性と一緒にいられたらウキウキだろうなと思っていたが、合うかどうかはまた別の話で、会話は弾まなくなって来た。

どんな仕事をしているのか聞いてみたところ、
「今は飲食店で働いてます。今は!」
と、なんだかトゲのある言い方になって来ていた。

窓の外の景色ばかり見ている彼女を見て、気を引く会話が出来ない自分に情けなさを感じて、だんだん落ち込んで来た。
こんなんでは、もし付き合ったとしても楽しくない気がする。

20歳の新山さんは、ちゃんと俺の名前を呼んで話しかけてくれたっけ。
どうしよう。あの愛嬌の良さが恋しいんだけど。
などと、今更になって迷いが出て来た。




【17:00頃〜】
電車を降りて最初の施設に戻り、いよいよ告白タイムとなる。
スタッフがマイクを持って司会を始めた。
告白する順番はクジ引きで選ばれ、俺は11人中7番目になった。


1人目‥‥成功! ロビーで連絡先交換をする。

2人目‥‥ちょっと待ったが入ったが、1人が選ばれた。

3人目‥‥茶髪パーマの長見さんの所になんと4人の男性が集合。
長見さんはその全員と連絡先交換することに決定。エロいね!

これにはスタッフもビックリで、「今のところ成功率100%です!」と強調するものだから、女性は断り難い雰囲気になって来た。

そしてあっという間に俺の出番が回って来た。
脈はあるのか分からないけど、妥協感が残らないように、1番好感を持った人で貫くことにした。


「さあーMASさん、使う言葉は何ですか?」
「運命です!」
「おぉ良いですねー、では誰に告白しますか?」
「ジュンコさんです!」

2013年12月02日 04:11 
日記 (恋愛活動) | comments(0) |

鉄道合コンに参加 6

もう20年以上も前になるけど、『ねるとん紅鯨団』は毎週見ていたから、こういう時の告白フレーズを考えるのは難しくなかった。
後はしっかり相手の目を見て、なるべく大きな声で言うこと。

「ジュンコさん!」
最初に呼びかけた時、それまで真剣な顔をしていたジュンコさんはなぜか笑った。

「ここ●●町で運命の人に出会えて本当に嬉しいです!
今度一緒にお出掛けしましょう。よろしくお願いします!」

ジュンコさんは視線を逸らして、俺の胸元にあるネームカードを見た。
えーとこの人どういう人だっけ、と思い出すかのような動きだった。
これにはガッカリした。

「連絡先交換からお願いします」
と言ってくれ、なんとかカップル成立となったが、嬉しさはあまりなかった。
ここからどうやって気持ちを掴んで未来を築いて行くのか、方法が全く思い浮かばなかったのだ。



結果的には、告白されて拒否した女性はいなくて、男性はほぼ全員が連絡先をゲットして帰ることになった。
誰にも声を掛けられなかった女性は傷付いたのではないだろうか。

20歳の新山さんには、40歳のハゲ山さんがアタックして、OKを貰っていた。
それを見ても何とも思わなかったと言うと嘘になる。



【18:00〜】
近くの割烹料理屋で二次会開始。
2時間半の飲み放題で¥2,000だった。
ジュンコさんは参加しなかったが、告白合戦をした後では、他の女性と喋るのは気まずい感じがした。

コンパ好きな人にとっては最高かもしれないが、食事が2回もある長いイベントなんて、葬式だけでたくさんだと思う。
俺は相変わらずダンマリで、烏龍茶を飲み過ぎて気持ち悪くなった。




【その後】
その日は予約していたビジネスホテルに泊まった。
「今日はありがとうございました。お付き合いを前向きに考えてもらえたら嬉しいです。
早速ですが明日は時間ありますか?」
という風なメールをジュンコさんに送ったが、Gmailはドメイン拒否されていたので携帯アドレスから送り直した。
それでも返事は来ず、長い夜になった。

翌朝もメールを送ったが、返事は来なかった。


ジュンコさんは婚活セミナーの講師の女性と友達で、今回はその人から頼まれて参加したのだと聞いていた。
参加して良い人がいれば付き合うかもしれない、という考えで、残念ながら俺はそれに当てはまらないのは薄々気付いてはいた。
でもシカトしているんだか、メールが届いているんだか分からないのは気持ち悪過ぎる。


講師の人は予想通りFacebookをやっていた。
友達登録されている500人の中からジュンコさんを探し出し、メッセージを送った。
「ジュンコさん発見☆
昨日はメール届きましたか? 気持ちを知りたいので何か返事もらえないでしょうか?」


そのまた翌日の夕方に返事が来た。
「いろいろ考えましたが、お付き合いはできません。本当にごめんなさい。」
恋人がダメなら友達でも良い、とは思えなかった。
むしろちょっと嫌いになっていた。


講師の人にはFacebookの友達申請をしてみたがスルーされた。
他の動物は見て見ぬふりとか、シカトとかしないはずだ。
人間は地球上の動物の中で一番冷たいんじゃなかろうか、などと思った。


クリスマスが近付いて恋活イベントが増えて来たが、参加意欲はなくなってしまった。
燃え上がるような恋はどこでできるのか、もう分からないでいる。

おわり

2013年12月02日 18:18 
日記 (恋愛活動) | comments(6) |

いつでも髪を

日曜、朝の温泉施設。

駐車場の軽トラ率がやや高いのは、早朝の農作業を終えてから来る人が多いからだろうか。

軽トラ写真


ハンドルカバーと缶コーヒーから想像するに、この軽トラの持ち主は比較的若い男性だと思われる。

よく見ると、ヘアブラシがいつでも取り出せるように設置してあった。


軽トラ車内拡大写真


車の窓を開けて、JA職員の女の子に収穫を報告するイケメン男子。

そんな光景があっても良いじゃないか。

2013年12月08日 21:28 
日記 (写真・イラスト付き日記 vol.1) | comments(12) |

「劇場版SPEC〜結〜爻ノ篇」の感想

劇場版SPEC〜結〜画像

本作「爻ノ篇」は、公開1ヶ月前になってもまだ完成していないと聞いていた。
公開予定日に間に合わせるために、前作よりも雑な編集になっているのではないか。
もしかしたら自分史上最低の映画体験になるかもしれない。
でもどんなオチになるのか気になるんだよなー。
といった、期待ではなく興味しかないような、ダメモトの態度で鑑賞した。


それが良い結果に繋がった。
どーせ手紙を読むシーンから始まるんだろうと思ったら、コントラバス(?)の緊迫感のある音楽と、カラスが乱れ飛ぶ終末的な風景から始まり、堤監督お得意のフラッシュバック映像からのタイトル出現。

そこからの内容もちゃんと作り込まれているように感じたし、悪ふざけが少なくて、けっこう楽しめた。
出番が増えて来たバナナ医師があっさり殺される所と、餃子ロボが活躍した所には笑った。



最近仕事で、1つの生産ラインを1人で任されるようになって、腹が痛くなるほどのプレッシャーを感じている。
だから当麻が誰にも教わらずに冥界の扉を開けたり、魂を取り込んだりするのを見て、そんなんよく1人でできるなーと思った。

耐え切れなくなって、「瀬文さん!」と叫び、塔の外側から(登って来た?)瀬文がすぐに現われた所が一番感動した。
ちょっとしたカタルシスを得ることができた。

このシリーズは「ケイゾク」から見ていたから、締めの言葉にもモヤモヤせずに、あー終わったんだなと思うことができた。



終盤で佐野元春の曲が流れた所だけは退屈を感じた。
最近、吉田拓郎の良さを知って、俺の脳内の昭和歌謡史はだいぶ充実して来た感覚があるが、佐野元春と浜田省吾はまだ苦手意識がある。

吉田拓郎のベストアルバム
THE BEST PENNY LANE
大変良かったです。

2013年12月19日 23:51 
娯楽 (映画・テレビ・DVD) | comments(2) |

No More Blue Christmas

【ユニクロのフリースジャケット】
冬の部屋着として着ているユニクロのフリースジャケットを買い替えた。
まだ着ようと思えば着れるが、黒いものは運気が下がると聞いて、替えたいと思いながらも10年近く経っていた。

CMでやっている通り、今年は素材が違うからか、新品だからか、とても温かい。
体感的には1度以上違う。
こりゃテンション上がるわ〜。



【セブンイレブンのおにぎり&いなりセット】
夜勤用の弁当によくこれを買うようになった。
ボリュームが丁度良いし、ちょい甘のおいなりさんが疲れによく効く。(クエン酸効果)
夜3時の休憩の時にこれ食べて幸せを感じてんの。
別の職場のおじさんは、スマホでAKBの動画見ながら、いつもカップ焼きそばね。



【エースコック 「驚愕の麺1.5玉 濃厚豚骨しょうゆラーメン」】
歯磨きもフロスも、舌磨きもした。噛むブレスケアも使った。
口内に自信のある状態だった。
だのに「ニンニク食べた?」と言われてしまった。
カップラーメンの臭い、あなどれないな。

2013年12月23日 01:09 
日記 (日記 vol.4) | comments(2) |

めぐが死んだ

12月28日、雪がたくさん積もった日の夕方、めぐは動かなくなった。
ついこの前まではリンゴをムシャムシャ食べる元気があったのに、冷え込みが厳しかったせいだろうか。


めぐは、このブログを始めた2005年に家に来て、日記にも度々登場していたが、最近2年は衰弱する一方だった。
寝たきりだった2年間、苦しみはいつか終わると思いながら過ごしていただろうか。
それとも既に、自由に動けた頃を忘れてしまっただろうか。


めぐの最後の写真


苦痛から解放されて良かったと思いたい。
でもまだ表情は苦しそうで、このまま火葬するなんて切なすぎる‥‥。

どうか安らかに眠って欲しい。

2013年12月30日 08:19 
日記 (写真・イラスト付き日記 vol.1) | comments(2) |

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